24時間無人営業のアパレルショップ「大人古着」(品川区平塚1)が戸越銀座商店街・中央街ゾーンにオープンして1カ月がたった。近隣の治療院経営者が副業で運営する。
開業のきっかけについて、店主は「インターネットやテレビで無人古着店の存在を知り、行ってみたのがきっかけ。これならば本業のある自分でも始められるのではと思った。古着は、海外のセレブが着用することで注目度が高まっている。送料などの高騰で昔より仕入れ値が上がっているが、無人営業ならより安価に商品を提供できると考えた。接客やスタッフ確保のコストがかからないことも開業の決め手」と話す。
インド・ネパール料理居酒屋「南」跡を改装して利用する。店舗面積は約6坪。店内には防犯カメラを設置する。商品のディスプレーは左回りに一周するレイアウトで、15分あれば一通り見て回れるよう点数やラックにかけるハンガーの数を調整し、ゆとりを持たせているという。
商品は主に1980~90年代の米国の輸入古着で、20~40代向け。トップスのみで、オーバーサイズの流行に合わせてLサイズ以上を約250点そろえる。価格はハンガーに付いたタグの色で5つに分け、白=2,500円、赤=3,500円、緑=4,500円、黄=5,500円、青=6,000円。3点購入で500円引き、5点購入で1,500円引きになる。
購入時はタグの色をレジで入力する。支払いはクレジットカード決済のみで、QRコードや交通系IC決済にも対応予定。
「輸入古着は、人とかぶらないコーディネートがしやすい。1着だけで差が出るものを店に置きたい」と店主。「仕事や飲み会の帰りなど、遅い時間に来店できるのがメリット。夜に店舗の様子を見に行った際、そういった人たちが数人で来て盛り上がっているとうれしい。まずは謙虚に営業を続け、もう少し上の世代の古着もそろえたい」と意気込む。
24時間営業。新型コロナウイルス感染症の対策として、消毒用アルコールを設置し、換気する。