宅配・テイクアウト専門のすしチェーン「東京極(きわみ)すし海道 旗の台店」(品川区旗の台3、TEL 03-6426-7666)が旗の台駅東口近くにオープンして3カ月がたつ。経営はグローアップ(山形市)。
安食好幸社長は2000(平成12)年、出身地の山形県新庄市で宅配専門の「すし海道」を開業。居酒屋経営の経験から「宅配形式なら、店舗の広さに縛られず商売できる」と考えたという。東北地方を中心にチェーン展開し、現在はフランチャイズ店を含め46店舗を出店する。
「東京極すし海道」は、すし出前専門店「すし海道」と同ブランドの高級路線「極すし海道」に次ぐ新ブランド。同ブランドでのオープンは旗の台店が初で、同社のグループ店としても都内初出店となる。山形県産の米「つや姫」を使い、看板ネタのマグロには豊洲市場から直送される本マグロを使う。安食社長は「すし屋としてマグロの質には特に力を入れている。シャリとマグロだけはほかの店に負けないつもり」と話す。
東京進出のきっかけは、都内で働いていた社長の長女・次女が昨年秋に「家業を継ぎたい」と切り出したこと。出店エリアを探し、住宅街に近く人口密度の高い旗の台駅を選んだという。店舗面積は約19坪。
すしは、セットメニュー30種類以上と2、3貫ずつの単品メニュー約20種類を用意する。グランドメニューは、マグロの大トロや中トロ、ホタテ、ウニ、イクラ、ブリなどが入る「寿都」(1人前=2,300円、5人前=1万1,100円)や、「大トロ・中トロセット」(1人前=3,000円)など。ランチ限定メニューは、マグロ赤身やサーモンなど8貫と巻き物が入る「照間」(1,050円)、マグロ赤身やビントロの切り身などが乗る「ランチちらし重」(1,080円)など6種類を用意する。
「家族や企業の利用が多い。東京での人気メニューの傾向は東北と異なるところもあり、今後ラインアップを入れ替えつつ探っていく」と安食社長。「都内での店舗拡大も目指すが、まずは旗の台店を人気店にすることから」と意気込む。
宅配は1,500円以上の購入で対応する。対象エリアは店舗から半径約3キロ圏内。テイクアウトの場合、料金は10%引き。使い捨て容器を使うが、希望があればすし桶での提供も可能(要返却)。
営業時間は、11時~14時、16時~21時。年中無休。注文は電話・ホームページのほか、各種デリバリーサービスでも受け付ける。