「まちぐるみ文化イベント2022あつまれ! えばら」が10月30日、武蔵小山・荏原中延・戸越・西小山エリアで開かれる。主催はまちぐるみ文化イベント実行委員会。運営は、舞台制作などを手がけるTASKO(タスコ、品川区小山3)。
「まちぐるみ文化イベント2022あつまれ! えばら」サイネージ広告
荏原エリアの文化的魅力の発信を目的とした市民参加型イベントで、コンセプトは「新しい街の文化祭」。パークシティ武蔵小山ザモール(小山3)、スクエア荏原(荏原4)、荏原文化センター(中延1)、エコルとごし(豊町2)、西小山駅周辺の5カ所を中心に、品川区にゆかりのあるアーティストのステージパフォーマンスやワークショップを開催する。
パークシティ武蔵小山ザモールでは、科学実験芸人「かがくと森田くん」によるサイエンスショー、妖怪の姿をした音楽ユニット「妖怪プロジェクト」らのミニライブ、三宅裕司さん主宰劇団「スーパー・エキセントリック・シアター(通称SET)」(北品川1)のジュニア部門による殺陣パフォーマンスを行う。ワークショップは、バイバイワールド(荏原3)が開発する拍手ロボット「ビッグクラッピー」の工作体験など全3プログラムを展開する。
スクエア荏原では、11団体がステージパフォーマンスや展示、ワークショップを行う。セガサミーホールディングス(西品川1) のプロダンスチーム・SEGA SAMMY LUX(セガサミールクス)、劇団SET公演のほか、国内外のライブ演出などを手がけるクリエイティブ集団・MPLUSPLUS(エムプラスプラス、荏原2)は、LEDを使ったショーの披露や動画撮影ワークショップを行う。荏原エリアに拠点を構えるアーティスト・明和電機は、同ステージで楽器ショーを披露するほか、自らのアトリエ(荏原3)で「メディアアート処分市」を開く。
荏原文化センターでは、パネル展「変わりゆく品川の風景 5地区のまち並み 荏原地区」を開催する。改修工事のため来年春まで休館する品川歴史館(大井6)の巡回展の初回で、約200年前からの荏原地区の変遷を古地図などで紹介する。伝統芸能・吟剣詩舞(ぎんけんしぶ)の品川大会も行う。
エコルとごしでは、料理研究家の島本美由紀さんによるフードロス問題をテーマにしたトークイベントを行う。
西小山駅周辺では、しながわ観光大使のシナモロールによるショー、雑貨・フード出店などを展開する「にしこやまつり」を開く。近隣の飲食店がカレーをテーマにしたフードを提供する「カレーフェス」企画も行う。
今回のイベントの関連企画として、区内商店街で謎解きイベント「迷子と妖怪と商店街の謎」を開催する。12月18日まで。
TASKO美術制作事業部の吉良穂乃香さんは「地元のアーティストを知ってもらう機会を作りたかった。なんとなく荏原地域に住んでいる人たちがその面白さに気づき、地元に住み続ける理由になればうれしい」と話す。同事業部の加藤夏帆さんは「いずれは毎年恒例のイベントにしていきたい。いろいろなアーティストのステージやワークショップに無料参加できる機会はなかなかないはず。この機会に遊びに来てほしい」とほほ笑む。
開催時間は10時~17時。入場無料。