「ウクライナ医療支援チャリティーコンサート」が12月9日、清泉女子大学(品川区東五反田3)の講堂で開催される。主催は、清泉女子大学と世界の医療団(港区)。
世界の医療団は、紛争や災害、貧困、差別などによって医療を受けられない人々や地域を対象に、治療・予防啓発、医療体制構築を通して保健医療を届け、根付かせる活動をしている。ウクライナ国内では医薬品の供給や移動診療、メンタルヘルスケア活動を展開し、周辺国では避難民受け入れ支援なども行う。
コンサートの開催経緯について、同団体ファンドレイジング部の冨岡亜矢子さんは「世界の医療団の活動に理解を示してくれている清泉女子大学の教授とご縁があり、同大学にチャリティーコンサート開催を打診した」と説明する。
出演は、ピアニストの戸室玄さん。戸室さんは2019年、同団体が福島県で開催したチャリティーコンサートでも演奏を担当した。演奏曲はショパン「バラード第1番」、ラヴェル「ラ・ヴァルス」など。戸室さん自身の選曲で、当日は演奏の合間に曲について本人が解説する予定。
このほか、世界の医療団がウクライナでの医療支援活動を紹介し、清泉女子大学の学生が今夏にポーランド国境での難民ボランティアに参加した体験談を発表する。
コンサート参加費として、一般=3,000円以上、学生=2,000円以上の寄付を募り、必要経費を除いた金額をウクライナ医療支援の活動費に充てる。寄付はチケット申し込みサイトのギフト機能を使って任意の金額を上乗せできるほか、会場内に募金箱を設置する。
「ウクライナの報道に心を痛めているが、何をしたらいいか分からないという方は多いと思う。今回のチャリティーコンサートは、そんな方々にとって参加しやすいイベントになっている」と冨岡さん。「ウクライナで今、どんな医療支援が行われているのか、学生さんが現地で体験したことや感じたことに耳を傾け、美しいピアノ演奏を聴きながら、平和を願う機会になれば」と参加を呼びかける。
18時30分開場、19時開演、20時15分終演予定。席数は300席。オンラインで試聴希望の場合は、後日アーカイブ動画を送る。