パン店「MOGRA BREAD(モグラブレッド)」(港区高輪3、TEL 03-5791-7548)が品川駅北口改札内コンコースにオープンして2カ月がたつ。運営はJR東日本クロスステーションリテールカンパニー(渋谷区)。
同ブランドは、駅構内などへの店舗出店の支援を手がける「生産者直売のれん会」(台東区、以下のれん会)の事業。東日本橋のパン店「BEAVER BREAD(ビーバーブレッド)」(中央区)のシェフ・割田健一さんがメニューを監修する。
店舗面積は約4坪。店内の装飾には、モグラが通ることをイメージしてパイプを設置する。品川は海が近いことから、水色のパイプを選んだという。
立ち上げの経緯について、JR東日本クロスステーションリテールカンパニーの杉森みゆきさんは「場所が空いたので、新しい店を出したいとのれん会に相談してブランドを紹介してもらった。品川駅北改札にはパン店がなく、通勤の利用が多くニーズがあると考えた」と話す。のれん会ブランドライセンス事業部の鈴木安珠さんは「当社開催の料理教室に割田さんを講師として招いた際、割田さんから袋入りのパンを販売したいという提案があった。これをきっかけに、『できたてのようなおいしさのパンを、駅構内で購入できる』をコンセプトに掲げた店として立ち上げた」と説明する。
同店では、「BEAVER BREAD」で販売するメニューの中から、割田さんが選んだ20種類ほどのパンを工場で製造して並べる。人気のパンは「ミルクフランス」(270円)、「ピスタチオクリームパン」、カレーパン(以上360円)。「塩パン」(220円)、クロワッサン(300円)、「あんパン」(こしあん・つぶあん、280円)、「グリエールチーズ」(380円)、「パン・オ・ショコラ」「黒豆抹茶チョコ」「カカオニブメロンパン」(以上340円)、「スパイシーナッツ」(360円)、「クルミぱん」(320円)なども提供する。同ブランドのみで販売する米粉を使った「バインミーバゲット」(180円)も用意する。
「工場で製造したパンが店頭に並ぶまでに時間がかかってしまうため、品質の劣化を懸念したが、袋をシーラーで留めて空気が漏れないようにすることでおいしさを保っている」と鈴木さん。「甘い味のパンをメインに置いているので、今後は塩気のあるパンや朝食としても満足感のあるパンを提供したい」と意気込む。