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武蔵小山にレストラン「えぐ」 気軽に「イノベーティブ料理」楽しめる場所に

(左から)「ag(えぐ)」スタッフの内海啓太さん、共同経営者の開米肇(かいごめ はじめ)さんと森元祐司さん、シェフの開米千鶴さん

(左から)「ag(えぐ)」スタッフの内海啓太さん、共同経営者の開米肇(かいごめ はじめ)さんと森元祐司さん、シェフの開米千鶴さん

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 レストラン「ag(えぐ)」(品川区小山2、TEL 03-6426-1520)が1月26日、武蔵小山駅近くにオープンした。

「ag(えぐ)」外観

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 「サステナブルな飲食店」を意識して、築60年の民家を全面改装して利用する。店内は住宅だったころの窓の木枠をそのまま使うほか、石膏ボードなどの内装材をあえてむき出しにしている。店舗面積は18.2坪。席数は23席。1階には3人分の立ち飲みスペースを設ける。

 共同経営者の開米肇(かいごめ はじめ)さんと森元祐司さんは、ブルワリーレストラン「T.Y.HARBOR」(東品川2)で上司と部下として出会った後、同じ燻製レストランで勤務し、理想の飲食店づくりを目指して一緒に独立したという。森元さんは「不動前が地元なので、武蔵小山は慣れ親しんだ場所。偶然良い物件を見つけたため、出店を決意した」と話す。

 フレンチをベースとし、ジャンルにとらわれず自由な発想で生み出す「イノベーティブ料理」を提供する。開米さんは「中学生のころ、プレイステーションのゲーム『アストロノーカ』をインターネットで検索しようとして、打ち間違えがきっかけで『ガストロノミー料理』と出合った。それ以来、食事を文化や芸術の域に到達させるガストロノミーと、フードロスなどの社会課題に取り組むイノベーティブ料理に興味を持ち、これらを融合した専門店を開く夢を持った」と話す。

 店名の由来は「えぐい」という言葉。元々はアクの強い味やむごたらしいさまといった悪い意味で使われていたが、最近ではいい意味としても使われていることから、人生も料理もさまざまな要素があってもよいとの思いを込めたという。「ガストロノミーレストランの多くはドレスコードが必要で、一部食通向けになっている。Tシャツやサンダルのような気軽な格好で、誰でも来店できる店にしたかった」と開米さん。

 前日までの予約制で、季節や仕入れ状況によって内容が変わる「そのときのおまかせコース」(7,000円)は、地域食材を使った料理を中心に5~7品を提供する。このほか、立ち飲み時の軽食として、フードロス削減のため、通常であれば捨てるはずのキャベツの外側の葉にオイルを塗り、乾燥させた「揚げない野菜チップス」(550円)や、「クルミとコンテチーズ」(770円)なども用意する。

 ドリンクメニューは、「コースペアリングドリンク」(4,500円)、ビール(770円)、仕入れ状況によって内容が変わるクラフトビールやグラスワイン(以上、時価)などを用意する。

 開米さんは「今ある生活や文化などを次の世代に残していくには社会課題の解決が必須。この店で具体的な取り組みを実践していきたい」と話す。

 営業時間は17時~22時(コースのラストオーダーは20時)。水曜・木曜定休。

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