ベーカリー「なのコッぺ。」(品川区北品川1)が北品川エリアにオープンして1カ月がたった。
同店店主・ひなのさんの祖母が営んでいた定食店跡を全面改装して利用する。店内の壁にはひなのさんが好きなグレーを使い、コンクリート打ちっぱなし風の雰囲気を演出。赤色の小物やエプロンなどを差し色として使う。店舗面積は15坪。テイクアウトのみ。
ひなのさんは昨年3月に大学を卒業し、パンの製造は独学。「店がオフィス街にあるため、菓子パンよりおなかにたまる総菜パンの方が満足感を得られるだろうと考えた。何にでも合わせやすいコッペパンをメインに使うことにした」と話す。
商品は日替わりで、1日に20~26種類を提供する。うち、コッペパンを使うのは約15種類。コッペパンに使う生地は、こねてから低温で一晩寝かせることで、もっちりとした食感と小麦本来の甘みが出るように仕上げているという。メニューは、「ハムカツたまごコッぺ。」「ホットチキンチーズコッぺ。」「BIGフィッシュフライコッぺ。」(以上380円)、「ベーコンチーズグラタンコッぺ。」(350円)、ハーフサイズの総菜コッペパン3種をセットにした「よくばり3種コッぺ。」(620円)など。好きなパンにプラス300円でポテトとドリンクが付くセットメニューも用意する。
「オープン前は不安だったので、毎日売り切れが続く状況がまだ信じられない。家族のサポートや毎日来てくれるお客さんなど、いろんな人の支えで成り立っている」とひなのさん。「何度も来たいと思ってもらえる店作りをしていきたい。お客さんとの会話も大切にしながら、地域に根付いたお店にしていけたら」と笑顔を見せる。
11時開店(売り切れ次第終了)。営業日はインスタグラムで知らせる。