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五反田の居酒屋「かね将」が年中無休に 社員の年間休日120日確保と両立

「かね将」社長の金子昌平さん(中央)と、店長の神田光一さん(右)、スタッフ

「かね将」社長の金子昌平さん(中央)と、店長の神田光一さん(右)、スタッフ

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 居酒屋「かね将(かねしょう)」(品川区西五反田2、TEL 03-3495-4677)が7月1日、年中無休営業を始めた。

「かね将」カウンター席

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 運営会社「かね将」社長の金子昌平さんの父・金子章治さんが1983(昭和58)年に創業した同店。看板メニューの「牛スジトマト煮」(大=660円、小=396円)をはじめ、100種類以上のメニューをそろえる。

 定休日はこれまで、月曜と第3火曜だったが、7月1日から年中無休となった。同時に、社員の年間休日120日を確保する新制度を導入する。

 昌平さんは「多店舗展開を視野に入れ、今年1月に法人化した。これにともない、人材育成に力を入れることを決めたが、いままでずっと個人店だったこともあり、業務が属人的でどうしても後進が育ちづらい課題を抱えていた。そこで、まずは年中無休営業と社員の年間休日120日という仕組みを実装し、『自身が休みでいない日の穴をほかの人材でどう埋めるか』をスタッフそれぞれが考えるような環境にして、業務の分散化を進めることにした」と話す。

 社員は交代で休みが取れるようシフトを調整し、社員2人とアルバイトスタッフ数人の体制で営業する。責任を持たせるため、アルバイトスタッフにも役職の付与と昇給を行い、これまでなかった業務マニュアルを整備することでサービスのクオリティーを一定レベルに保つ工夫をしたという。煮込み料理などはこれまで通り、女将のアリシアさんや昌平さんが仕込む。「名物料理の味など、店の根幹に関わる部分はあえて変えないことにした」と昌平さん。

 年中無休営業の反響については、「社員は休みが増え、自由にシフトを提出してもらっているアルバイトスタッフは働ける時間が増えたので、いろんな面がプラスに動いたと思う。新しい体制にある程度の慣れは必要だが、業務を1つずつ整理してみると無理をしている感じはしない」とも。

 「周りのお客さんとの会話を楽しんだり、カウンターで好きな料理とお酒を味わいながら本を読んだりと、どんな方でも楽しんでもらえる居酒屋として、幅広いメニューとお酒をそろえている。来店した全ての方に満足いただけるよう、これからも日々精進していきたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は16時30分~23時30分。

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