「目黒川みんなのイルミネーション2024」が11月15日、品川区立五反田ふれあい水辺広場(品川区東五反田2)と目黒川の沿道で始まる。主催は目黒川みんなのイルミネーション実行委員会と品川区。
過去開催時の様子。使用済み食用油を回収する拠点「みんなのアップサイクルスポット」(写真提供=目黒川みんなのイルミネーション実行委員会)
同イベントは2010(平成22)年初開催で、今年で15年目を迎える。五反田・大崎エリアを流れる目黒川両岸の桜並木に「冬の桜」を模したイルミネーションを飾り付ける。イルミネーションにはLED電球約35万4100球を使う。設置エリアは大崎橋から居木橋までの区間。今年は地元企業など38団体が協賛する。
イルミネーションは、使用済み食用油(廃食油)を再利用したバイオディーゼル燃料を使う電力で点灯する。今年は「ゲートシティ大崎」(大崎1)や「パークシティ大崎SHOP & RESTAURANTオリーブテラス」(北品川5)など、近隣の商業施設や飲食店11カ所から廃食油を回収し、発電に利用する。点灯時間は17時~22時。
点灯初日の15日は、五反田ふれあい水辺広場でイベントを開く。点灯直前のカウントダウンほか、小学生のダンスサークルによるパフォーマンスを実施する。開催時間は16時45分~17時30分(予定)。
同日限定で、家庭で出た廃食油を回収する拠点「みんなのアップサイクルスポット」を同広場に設置する。廃食油は冷ましてから油が漏れないポリ容器かペットボトルに移し、ふたをして回収拠点に持って来てもらう。設置時間は10時~19時。
同委員会の事務担当者は「昨年初めて『みんなのアップサイクルスポット』を設置したところ、多くの地域の人が使い終わった食用油を持ち寄ってくれた。今年もこの拠点が地域とのつながりをより一層深める場となれば」と話す。
同じく初日限定の催しとして、段ボール製のブロックにSDGsの17つの目標を印字して学ぶ「みんなのSDGsバランスタワー」の設置と、ごみ収集車とごみ収集の仕組みについて学ぶ「スケルトン車」の展示を行う。設置・展示時間は10時~19時(スケルトン車は15時まで)。場所はいずれも五反田ふれあい水辺広場。
同担当者は「使い終わった食用油の回収やイルミネーションの設置が始まると、声をかけてもらうことも増え、このイベントが街の景観資源を生かした冬の風物詩になったことを実感する。冬のイルミネーションを通して、笑顔あふれるひとときをつくっていきたい」と話す。
イルミネーションの点灯は1月13日まで。