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五反田・大崎の目黒川両岸で冬の桜並木 廃食油で点灯、初日は家庭から回収も

2022年のイルミネーションの様子(写真提供=目黒川みんなのイルミネーション実行委員会)

2022年のイルミネーションの様子(写真提供=目黒川みんなのイルミネーション実行委員会)

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 「目黒川みんなのイルミネーション2023」が11月10日、品川区立五反田ふれあい水辺広場(品川区東五反田2)と目黒川沿道で始まる。主催は、目黒川みんなのイルミネーション実行委員会と品川区。

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 同イルミネーションは2010(平成22)年に始まった。五反田・大崎エリアを流れる目黒川両岸の桜並木にピンク色のイルミネーションを装飾する。イルミネーションにはLED電球38万6320個を使う。範囲は五反田駅近くの大崎橋から山手通りの居木橋まで。両岸の総距離は約2.2キロ。今年は地元企業など35団体が協賛する。

 イルミネーションを点灯する電力は10年以上にわたり、使用済み食用油を原料とするバイオディーゼル燃料だけでまかなってきた。今年は、使用済み食用油を「パークシティ大崎」(北品川5)や「大崎センタービル」「ゲートシティ大崎」(以上、大崎1)など近隣の施設10カ所に入る飲食店などから回収する。

 点灯初日の10日は、五反田ふれあい水辺広場でイベントを開催する。17時の点灯開始に向けては、御殿山小学校の児童による金管バンドの演奏や、地元キャラクターの大崎一番太郎などが登場するカウントダウンを予定。飲食物を提供するキッチンカーは昼ごろから出店する。

 今年は初の試みとして、家庭で出た廃食油の回収拠点「みんなのアップサイクルスポット」を初日のみ設置する。冷ました使用済み食用油をペットボトルなどの乾燥した容器に入れて持ち込めば、後日ディーゼル燃料に加工され、今年度のイルミネーションの点灯に使われる。受け付け時間は11時~18時。

 同実行委員会事務局の横山珠理さんは「これまでの活動を通して、『使い終わった食用油を提供してイルミネーションの点灯に協力したい』という声が寄せられ、初めて持ち込みを受け付けることにした。地域への愛着をより強く持つ機会にもなると思うので、来年以降は受け付け期間を延ばしていきたい」と話す。

 同事務局の茂田真弓さんは「このイルミネーションが10年以上にわたってバイオディーゼル燃料のみで点灯されてきたことや、食用油の再利用で電球をともせることを知らない人も多いはず。エネルギーの提供に参加できる冬のイルミネーションとして、多様なエネルギーの可能性を少しでも伝えられたら」とほほ笑む。

 点灯時間は17時~22時。1月8日まで。

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