JR五反田駅構内に商店街のデジタルマップ-全国でも初の試み

JR五反田駅構内に8月1日から設置された「五反田わんタッチまっぷ」。

JR五反田駅構内に8月1日から設置された「五反田わんタッチまっぷ」。

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 JR五反田駅構内で8月1日から、タッチパネル式デジタルマップ「五反田わんタッチまっぷ」による情報発信事業が始まった。

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 「五反田わんタッチまっぷ」は東京都と品川区から助成を受けて五反田商店街振興組合が設置。画面をタッチすると同商店街に加盟・協賛する約150カ所の店舗や公共施設の情報や、商店街のイベント情報を検索できる。店舗情報収集やコンテンツの企画は商店街が行い、システムはシー・アール総研(港区)が担当した。同商店街の負担金額は2,100万円。

 このほか、「モバイルFeliCaチップ」を搭載した携帯電話を同マップ右隣にある専用端末にかざすと、施設の詳細情報、地図、クーポン、商店街イベントなどの情報を読み取り情報を持ち出すことが可能。オリジナルキャラクター「わんこ」を登場させ、提携店舗に行くと同キャラクターのアイテムが入手できる育成ゲームも盛り込み、利用客に回遊性を持たせる。

 JR駅構内でデジタルサイネージを活用した商店街情報が流れるのは全国でも初の試みだという。企画が持ち上がったのは昨年の夏ごろ。五反田駅の改修工事にあたり、これまで同商店街が利用していたスペースの借地料が上がることになった。同商店街振興組合・近代化推進委員長の杉江烈さんは「料金が上がるなら、もっと有意義な使い方をしようと思った。画面が動くと通行人の興味も引くし、携帯電話で情報を持ち歩けると便利」と話す。

 同商店街では2007年に商店街のポイントをSuicaやPASMOでためることができるポイント事業「GOポイント」や電子マネー決済などを取り入れてきた。今後は「五反田わんタッチまっぷ」で告知した商店街のイベントへの参加ポイントを「GOポイント」に加算することも検討している。

 杉田さんは「コンテンツに関しては利用者の反応を見ながら随時作り変える。画面全体で店やイベントのアピールをし、加盟店を増やしていきたい。商店街はもちろん、五反田の街全体の活性化につながれば」と話す。

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