ジプシーバイオリニストが生演奏-白金高輪のハンガリー料理店で

ジプシーバイオリニストの古舘由佳子さん。かつて路上ライブを行っていたという小田急線新百合ヶ丘駅前の広場にて。

ジプシーバイオリニストの古舘由佳子さん。かつて路上ライブを行っていたという小田急線新百合ヶ丘駅前の広場にて。

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 白金高輪駅近くのハンガリー家庭料理店「Paprika.hu(パプリカ)」(港区高輪1、TEL 03-6277-2037)で8月27日、ジプシーバイオリニストの古舘由佳子さんによるバイオリン生演奏が行われる。

ジプシーバイオリニストの古舘由佳子さん。ハンガリーの民族衣装を手に。

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 今年3月にオープンした同店は、ハンガリー人のシェフが作る本格的なハンガリーの家庭料理を提供する。これまでハンガリーワインの試飲会やハンガリーの特産品マンガリッツア豚の試食会などを開催してきたが音楽イベントは初。総支配人のギャルゲイ アラデイさんが友人を通して古舘さんの存在を知ったことがきっかけとなった。

 古舘さんは桐朋学園大学音楽学部卒業後、オーケストラやレストランなどでバイオリン奏者として活躍。オーケストラの仕事を3年ほど続けたころ、偶然出掛けたジプシー楽団のパフォーマンスと音楽性に感銘を受け、同楽団のCDを購入しひたすら聴き入る日々を送っていた。ちょうど「オーケストラは自分の演奏に合わないのでは」と思い始めていた時期でもあり、独学でCDの音楽をコピーし、路上ライブなどの活動も行っていた。

 ジプシー音楽との出会いから2年、古館さんが演奏していたレストランに偶然にも同楽団のメンバー、バルナバーシュ・ヴァイダさんが現れる。言葉は通じなかった古館さんだが、「とにかく1曲聴いて立ち去ろうとする彼らを引き留めるのに必死。ステージ中にもかかわらず彼らを追いかけ、毎日CDで聴いていた彼らの音楽を演奏してアピールした」と当時を振り返る。この出会いをきっかけに、古舘さんはハンガリーのヴァイダさん宅でホームステイしながらジプシーバイオリニストの道を歩み始めた。

 古館さんは「奇跡としか考えられない出会いでジプシー音楽に導かれた。今回の演奏を通してハンガリーの魅力を伝えられれば。よく知られている曲を演奏するので気軽に聴きに来ていただきたい」と話す。

 演奏曲目は「ハンガリア舞曲第5番」「黒い瞳」「チャルダーシュ」「ひばり」などの名曲をジプシー風にアレンジするほか、「ロミオとジュリエット」「アマポーラ」「マイウェイ」などの映画音楽も披露する。

 演奏時間は、1回目=19時~、2回目=20時~、3回目=21時~。営業時間は、ランチ=11時30分~14時(月曜~金曜)、ディナー=17時30分~23時。日曜・祝日定休。

 同店では今後も音楽イベントを開催していく予定。

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