品川区北品川地区の旧東海道沿いに10月13日、「東海道品川宿お土産処」(品川区北品川1、TEL 03-5463-1297)が開店した。
同店は、地元の北品川本通り商店会、北品川商店街協同組合、京急新馬場商店街振興組合の30~40代若手有志7人が、散策に訪れる人にもてなしの気持ちを伝えたいと企画。品川区が実施した「2007年度商店街活性化推進事業・わくわく商店街事業」コンペに応募し、都補助金200万円、区補助金250万円を受けて開店に至った。
北品川本通り商店会の事務所を利用した同店の面積は約2.5坪。店内には、その場で名前を彫刻する竹札ストラップ(1,500円)、絵葉書(1枚=100円、7枚=500円)、DVD「品川歳時記 品川神社例大祭」(2,500円)など、古き良き品川を思わせる土産物を陳列。売り上げは地元に還元し、地域の活性化も目指す。
有志が考案した「東海道品川宿小判」も1枚450円で販売。この小判は来年3月まで同商店街で500円の買い物ができる。小判発行を記念して、「東海道品川宿謎解きラリー 品川宿に隠された謎の言霊を探せ!」を実施。謎が解けると、さらに難易度の高いマップが渡されるほか、抽選で屋形船乗船券や食事券が当たる。
有志の一人、大越章光さんは「テレビなどで取り上げてもらえるのに、休日にシャッターを閉める店が立ち並んでいてはいけないと一念奮起した。現在整備中の石畳が完成した2010年ごろに観光客を受け入れる環境を作るには、自分たちの変化が必要。この活動がきっかけになり、懐かしさや古きよき暖かさを感じさせる街として、江戸のころのにぎわいを取り戻してくれれば」と話す。
大越さんら有志のキーワードは「再来品川宿」。「もう一度、品川に人を呼ぼう」「品川を人が何度も来る街にしよう」という二つの意味が込められている。
営業は、毎週土曜・日曜・祝日10時~15時。