品川経済新聞(以下、品経)を運営するノオト(港区高輪3)は4月24日、同社3階多目的スペースでトークイベント「品川コワーキング会議」を開催した。
読者と直接コミュニケーションを図る「品経文化センター」の第8弾。毎回異なるテーマを設定し、経済やビジネス、カルチャーのエキスパートを迎え、トークを中心に読者とコミュニケーションを図る場を展開している。
今回のテーマは、「コワーキング(Co-working)」という新たなワークスタイル。コワーキングスペース「VACANCY OFFICE GOTANDA」(品川区西五反田1)を運営する小山拓さん、大宮の「7F(ナナエフ)」(埼玉県さいたま市)運営代表の星野邦敏さん、コクヨ(港区港南1)勤務で、働く仕組みと空間をつくるマガジン「WORK SIGHT」編集長の山下正太郎さんをゲストに迎えた。進行は品経・宮脇淳編集長。一般参加者は30人。
イベントは質問形式で進行した。「コワーキングスペースとはどんな場所か」という問いに、星野さんは「話ができる図書館」「仕事ができる公民館」と回答。「7Fは郊外にあるので、都市型コワーキングスペースに多い個人事業主だけでなく、家庭教師や学生の利用がある」とも。
「運営する上で大事なことは何か」という質問に対しては、「利用者に場を提供し、新しいことをやってみようという『思い』が大事」と小山さん。山下さんは「運営側も利用者も、一緒の『場』に参加するという意識が大切。コワーキングは相互関係が根幹にある」とコメントした。
トークの最後には品経・宮脇編集長が、新コワーキングスペースの開業を発表。場所は五反田駅徒歩3分で、6月下旬にプレーオープン。7月にライターや編集者との関係強化と新たな出会い、さらに新しい仕事が集まる場づくりを計画する。羽田空港に近く、新幹線の発着所でもある品川という立地から、名古屋~関西から東京へ出張、または本格的に進出する企業を支援したいとも。
「過去7回もそれぞれ面白いテーマだったが、今回は次なる事業への第一歩として、個人的にもとても勉強になった。定員ギリギリで熱気もあり、なかなか濃密なトークイベントになったのではないか」(宮脇編集長)。
イベント終了後は懇親会を実施。参加者からは「コワーキングへの理解が深まった。コミュニティーを共有できる場所として利用したい」という声も上がった。