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高輪橋架道橋下が「爆音浴スポット」として脚光浴びる-珍スポット愛好家が紹介

架道橋下の様子

架道橋下の様子

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 都営浅草線・泉岳寺駅近くの「高輪橋架道橋」下(港区港南2)が、「爆音浴」スポットとして脚光を浴びている。

爆音浴の第一人者・大北浩士さん

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 「爆音浴」とは、航空機や鉄道、花火などの爆音を全身で浴びる行為。航空ファンが飛行場の離着陸音に注目したことが始まりとされる。

 爆音浴の第一人者・大北浩士さんは「2000年ごろから一部のネットユーザーを中心に浸透した。航空ファンをはじめ、鉄道ファンやミリタリーファン、工場ファンなど、マニアックな趣味を持つ人に愛好家が多い」と話す。

 大北さんは建設業を営む傍ら、大仏や神社仏閣、鉄道、軍事廃線など、日本全国のマニアックなスポットを巡るフリーフォトライターとしても活動している。変わった趣味を持つ人をゲストに招くテレビ番組「ワケあり!レッドゾーン」の9月5日放送回に、大北さんが「爆音大好き男」として出演。高輪橋架道橋下を爆音浴スポットと紹介したことで注目が集まった。

 同スポットは、JR山手線と京浜東北線のガード下に位置する。高さ制限は1.5メートル、全長は約230メートル。

 注目した経緯について、大北さんは「もともと仕事場が近くにあったことがきっかけで見つけた。都内では数少ない爆音浴スポットで、駅からも近い。あまりにも気に入ってしまったため、架道橋下でランチをしていた時期も」と笑顔を見せる。「運が良ければ、山手線と京浜東北線が同時並行で来ることがある。そのときの爆音の迫力は最高」とも。

 大北さんに同行し、品川経済新聞記者も爆音浴を体感。頭上を猛スピードで走る山手線はごう音を上げ、その振動が全身で感じられた。「電車が近づいてくる音や過ぎ去った後の余韻も興奮材料。朝の通勤時間、夕方の帰宅時間は電車の本数が増えるので狙い時」(大北さん)。

 爆音浴の魅力について、大北さんは「プラスのストレスだと思う。『うるさい』と思うと同時に『気持ちいい』と感じる。ストレスでありながら、娯楽でもある」と熱く語る。「新駅建設で再開発が進む泉岳寺エリアだが、同スポットのような建築物は残してほしい」

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