食べる

西大井に期間限定の焼き芋店「プクプク」 住宅街の軒先で「超蜜焼き芋」販売

お店の様子

お店の様子

  • 64

  •  

 西大井駅近くの個人宅軒先に12月2日、期間限定の焼き芋店「プクプク」(品川区西大井2、TEL 03-3775-3776)がオープンした。

「超蜜焼き芋」(500円)

[広告]

 シェフの須藤武志さんは西大井出身。普段は羊飼いとして活動し、飼育している羊の毛を使った毛糸の販売などを行っているが、毎年12月から翌3月にかけては実家のガレージスペースに自家製石焼き窯を設置し、期間限定の焼き芋店を開いている。

 出店の経緯について、須藤さんは「農業に関心があり、就農準備校に通った。畑を手に入れて、何を栽培しようか考えた時に思い浮かんだのがサツマイモ。生産から販売まで、全行程を自分で手掛ける焼き芋販売にチャレンジしたくなった」と話す。

 販売を始めたのは約10年前。当初は、石窯を積んだリヤカーを引いて荏原町商店街付近で販売を行っていたが、4年前に販売場所を実家のガレージにしたという。

 メニューは「超蜜焼き芋」(1本500円、密閉パック、冷凍品は520円)。サツマイモの品種や調理方法は「企業秘密」と須藤さんは笑う。

 「同じ畑で同じ品種を育てても、当然ながら全てが同じ味になることはない。だんだんと栽培だけでなく、蜜を最大限に引き出す焼き方を独自に研究するのが楽しくなってきた。そのまま食べると蜜があふれ出して手がべたつくこともあるので、お持ち帰りいただいて、スプーンで食べてもらうのがお勧め」

 同店では、須藤さんが飼育している羊の毛を使った「自家製毛糸」(10グラム=300円~)も販売している。お正月には、自家製のマムシ酒を振る舞う予定などもあるという。

 「焼き芋はやはり焼きたての香ばしさや食感も味わっていたただきたいが、常温で蜜がなじんだ状態もおいしい。冷やせばケーキのように、凍らせればアイスのようになるので、お好みの食べ方を見つけていただければ」と須藤さん。「砂糖や蜂蜜を絡めているのか聞かれることもあるが、添加物も含めて一切使っていない。純粋にサツマイモの甘さと蜜だけなので、お子さまのおやつにもお薦め。収穫してから生の状態で熟成したサツマイモは、3月下旬に甘さのピークを迎える。まだまだ旬の味を楽しんでいただければ」とほほ笑む。

 営業時間は10時~20時。火曜~木曜定休。冷凍品の販売は随時行う。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース