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大森海岸に「シーシー点心」 中国出身の店主が点心を手作り、創作料理も

「Cc点心」店主の西貝博実さん

「Cc点心」店主の西貝博実さん

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 点心と創作料理の店「Cc点心」(品川区南大井2、TEL 03-4500-0510)が大森海岸駅近くにオープンして1カ月がたった。

「Cc点心」外観

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 第一京浜国道沿いにあるマンション1階のラーメン店跡を改装した同店。店舗面積は約18坪。席数は16席。植物好きという店主の西貝博実さんが、入り口横の出窓や店内に観葉植物や花を飾る。食事は全てフランスのキッチン用品ブランド「ル・クルーゼ」の皿で提供し、カラフルな食器類が映えるよう、内装はシンプルで落ち着いた雰囲気に仕上げたという。

 西貝さんは中国出身。昔から料理が好きで、子どもが生まれたことをきっかけに食材や手作りにこだわり始めたという。中国人の友人・知人に自家製の点心を振るまって好評だったことから、4年ほど前から工房やネットショップで中国人向けにショウロンポウやギョーザの販売を始めた。

 出店の経緯について、西貝さんは「点心作りのため、居住エリアに近い地域でより広い工房を探していたところ、この物件を見つけた。最初は工房のつもりだったが、しながわ水族館に近く人通りが多い場所なので、通りかかった人たちにも自分の料理を食べてみてほしいと思い、飲食店にした」と話す。

 点心は、ギョーザ(焼き、蒸し5個、水ギョーザ8個=980円)、ショウロンポウ(1個=220円)、シューマイ(1個=160円)、肉まん(280円)、「黒ごま蒸しパン」(250円)、エビ、ニラ、卵が入った「焼きえびニラまんじゅう」(2個=780円)など。1つずつ手作業で包み、ギョーザの皮は厚めでもちもちとした食感のものを手作りする。「冷めると固くなってしまうので、熱々のうちに食べてほしい」と西貝さん。ギョーザのあんは数種類用意し、注文時に選べる。

 中国料理をベースにした創作料理は、発酵させたインゲンと豚ひき肉を炒め、温泉卵、野菜を合わせた「オリジナルCcサラダ」や、中国河南省で親しまれているというローストチキン「中国伝統道口焼鶏」(以上980円)などを用意する。このほか、「ハタの中華風ネギ蒸し」(2,980円)、「ホタテの季節フルーツマリネ」(680円)、「茎レタスシャキシャキ和え」(580円)なども。全て国産の食材を使う。

 ランチメニューは、メイン、ご飯、蒸し野菜、もち米を詰めたシューマイ、日替わりの冷菜、ドリンクなどが付くセット(1,200円)を提供する。メインは、焼きギョーザ、水ギョーザ、よだれ鶏、ワンタンから選ぶ。

 ドリンクメニューは、「アサヒ生ビール」(680円)、レモンサワー、カシスウーロン、ハイボール、日本酒(以上620円)、紹興酒、自家製の梅酒(以上650円)、コーラ、オレンジジュース、ウーロン茶(以上300円)などをそろえる。

 西貝さんは「この店で中国の家庭料理を味わってもらい、文化についても知ってもらえたらうれしい。今後は点心作りのワークショップを開催するなど、中国料理の楽しさやおいしさを共有していけたら」と笑顔を見せる。

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