「BISTRO LAMBERT(ビストロ ランバート)」(品川区小山3)が11月27日、武蔵小山駅前のパークシティ武蔵小山ザ・モール1階にオープンした。
「BISTRO LAMBERT(ビストロ ランバート)」店内
3年半営業していたフルーツサワー専門店「東京サワーリウム」を業態変更した同店。店主の山口剛史さんは、「ワインソムリエの資格を持っており、前店でもフランス料理とワインのペアリングを提供していた。これがフルーツサワーよりも人気になってきたため、ビストロへの業態変更を決めた」と話す。
業態変更に際して、DIYで店を改装。店内は「Cave(カーヴ=ワインを保存するための貯蔵専用庫)」をイメージし、ウォールナット材を多く使いシックな空間に仕上げた。コルク栓に染み込んだワインの濃淡を利用して点描画を描くコルクアーティストの久保友則さんの作品を飾り、前店のシンボルとして親しまれていた苔玉(こけだま)はそのまま残す。店舗面積は約6.5坪。席数は10席。4人分の立ち飲みスペースも設ける。
店名は、オーストラリア・バロッサ・バレーのワイナリーで2021年に日本初上陸を果たした「LAMBERT ESTATE(ランバートエステート)」に由来する。「試飲会でセールスマネジャーと出会い、その後一緒に食事に行くなどして意気投合し、現地にブドウを収穫しに行くほどの仲になった。このワインを広める手伝いができればと考え、店名に付けた」と山口さん。
フードメニューは、すし店「鼓」(品川区小山4)から仕入れたエビのアラを使った「海老のビスク」(1,100円)や、ジビエ居酒屋「酒麺房 さの屋」(山梨県)店主で料理人の佐野琢哉さんが仕留めた鹿肉を使った「八ヶ岳で獲れた鹿ランプのグリル」(3,080円)、チーズ&ワインレストラン「村瀬」(中央区)からレシピと機械を受け継いだ「ラクレットチーズ(1,800円~)」ほか、「白イチジクの白ワイン煮」(550円)や「余裕あるときだけのパスタ」(1,540円)などを提供する。料理の器は、ギャラリーショップ「Parque(パルケ)」(品川区小山6) で購入した作家の作品を使う。
ドリンクメニューは、ランバートエステートのワイン(1,100円~)に加え、フランス産を中心に常時10種類以上のワイン(赤・白・スパークリング・オレンジ、800~1,500円)をそろえる。このほか、「山崎」「白州」「響」(以上1,540円)、「AU Valley Spirit(ヴァレー スピリット)」(1,430円)なども。前店で人気だったというレモンサワーやバナナサワー、トマトサワー、季節のフルーツのサワー(以上770円~)なども、引き続き用意する。
「今後は、ランチ営業や新メニューの開発にも力を入れていくつもり。地域のつながりを生かして、近所のジェラート店『Gelateria Italiana Ciao (ジェラテリア イタリアーナ チャオ)』にランバートエステートのワインを使ったジェラートの開発もお願いしている」と山口さん。「当店は再開発が進む武蔵小山の玄関口に位置しているので、ムサコを象徴するビストロにしてきたい」と意気込む。
営業時間は17時30分~24時。火曜定休。