
不動前駅近くのかむろ坂沿いに4月11日、「Hotel Vintage(ホテル ビンテージ) 目黒不動前」(品川区西五反田4、TEL 03-6431-8738)がオープンした。経営は7garden(中央区)。
地上3階建てで、スイートルーム(43.1平方メートル)=2室、ラージルーム(41.3平方メートル)=2室、スタンダードルーム(40.2平方メートル)=6室、ミディアムルーム=(26.9平方メートル)=2室、スモールルーム(17.3平方メートル)=1室の5タイプ全13室。同社広報の廣瀨美香さんは「近年増加するインバウンドの旅行客は家族連れで数日から1週間程度滞在することが多い。荷物が多くてもゆったり過ごせる広さを確保した」と話す。1階には、カフェ「THE ORDY BAKERY(オーディーベーカリー)」を併設する。
不動前で開業した経緯について、廣瀨さんは「別のホテル運営で縁があった不動産オーナーから、不動前の土地活用について提案を求められた。インバウンドの旅行客は空港から直接タクシーで宿泊地まで向かうケースが多く、この場所でもホテルの営業は可能だと判断した。住宅地であることから、地元の人が気軽に利用できるベーカリーカフェを併設することで、地域に開かれた施設運営を考えた」と説明する。
「THE ORDY BAKERY」はホテルの開業に先立ち、4月7日にオープンした。経営はグループ会社の8garden(中央区)。席数は、テーブル=24席、テラス=6席。時間により一部の席を宿泊客向けに確保するが、全時間帯通じて誰でも利用できる。店長の金子知樹さんは「通勤・通学前に立ち寄る近隣の方もいて、朝からにぎわっている」と話す。
パンはベーカリー「ラトリエコッコ」(港区白金5)が監修し、天然酵母を使う。ミルクフランス、クイニーアマン(以上380円)、季節のフルーツを使ったデニッシュ(680円)、食パン(600円)など。テイクアウト可能。
食事メニューは、「本日のスープ」とパンとサラダのセット(1400円)、自家製の鶏ハムを使ったクロックムッシュとサラダのセット(1,600円)。ランチタイム以降は、スリランカカレー(1,400円)をメニューに加える。モーニングはドリンク付き、ランチはドリンク代別途300円。全時間帯共通で、パンとスープにドリンクが付いたキッズプレート(980円)を用意する。
スイーツはランチタイムから提供する。プリン(800円)、ティラミス(980円)、季節のパンナコッタ(1,080円)など。14時からは、クレープ(バターシュガー=780円、チョコバナナ=880円、季節のクレープ=1,600円)を用意する。
LINEではスタッフお薦めの周辺情報を紹介し、「今後、宿泊客が周辺エリアで楽しめる工夫を増やしたい」と廣瀨さん。「旅行者が街で暮らすような宿泊体験を提供するとともに、カフェの利用を通じて地元の方にも親しみを感じてもらえるホテルにしたい」と話す。
チェックインは15時、チェックアウトは11時。カフェの営業時間は、モーニング=7時30分~11時、ランチ=11時~18時。