地域ゆかりの人々が登壇する連続トークイベント「品川区100人カイギ」の最終回が4月14日、大崎広小路駅近くの五反田JPビルディング(西五反田8)で開かれた。主催は品川区100人カイギ。
「100人カイギ」は、組織や地域に所属する身近な人同士を緩やかにつなぐコミュニティー活動。毎回、5人の登壇者が自身の仕事や活動に関するプレゼンテーションを行い、登壇者が合計100人になった時点で解散するルールを設定している。
同イベントは全国各地で開催され、「品川区100人カイギ」は五反田JPビルディングの建設計画をきっかけに地域をつなぐイベントとして始まった。初回は2023年2月21日、1回につき平均5人が登壇し、最終回の20回で登壇者が100人に到達した。
最終回の登壇者は、森澤恭子品川区長、「旬八青果店」などを展開するアグリゲート(東品川2)社長の左今克憲さん、大井町の複合施設「OIMACHI TRACKS」(広町2)エリアマネジメント事務局長の中野貴雄さん、しながわ水族館(勝島3)館長の高宮一浩さん、五反田JPビルディングを運営する日本郵政不動産(千代田区)の大田翔太郎さんの5人。
トップバッターを務めた森澤区長は、自身の経歴と同区の主要施策を解説。「子育てや防災、高齢者の介護事業などに目を向け、取り組んでいる。官民共創にも力を入れているので、皆さんと一緒に品川区を盛り上げて行きたい」と語った。
左今さんは「旬八青果店」などを展開するきっかけとなった学生時代のバイク旅に触れ、「都市部と地方をつなげる直売所のような店を立ち上げた。今後はさらに出店数を伸ばしていきたい」と意気込んだ。
中野さんは「OIMACHI TRACKS」を共に作った人々を写真で振り返り、「エリアマネジメントは、みんなで目的をそろえると効果を発揮できる。これからも、人の気持ちを大切にした街づくりをしていきたい」と語った。
高宮さんは、しながわ水族館の写真クイズを挟みながら、同館の特徴を紹介。「区民の皆さんの思いが、当館を作ってきた。近い将来にリニューアルを予定しているので、楽しみにしていてほしい」と呼びかけた。
通算100人目で最後に登壇した大田さんは、趣味のガーデニングと五反田JPビルディングの今後をトーク。「小さな発見や出会いの場を作りたい」とマルシェを企画した経緯や、五反田で盛んなモルック交流会、暮らしのお金にまつわるセミナー開催など、地域を巻き込むイベント活動の将来展望を話した。
同イベントのキュレーターを務めるコグラフ(西五反田7)の森善隆さんは、これまでのイベントを振り返り「やり切れるか不安だったが、最終回まで開催できたのは参加した全ての人たちのおかげ。地域愛と品川らしさが感じられるイベントになった。品川区は、新しい住民を受け入れる懐の深さがあると改めて思った」と笑顔を見せる。
発表後の交流タイムでは、来場者が世代や立場を超えて話し込む姿が見られた。これまでに2回参加したという30代会社員の飯野真梨子さんは「区長ファンの知人がいるので興味を持ち、最終回にも参加した。東京に住んでいると地域とつながる機会が少ないが、イベントに参加することで自分も地域の一員になったような感覚を持てた。品川区への興味を醸成するきっかけになった」と話す。
50代会社員の荒井隆一郎さんは「知人の登壇をきっかけに何度かイベントに参加した。交流タイムでは人脈が広がり、それをきっかけに新しい物事に発展したこともある。職業などの垣根を越えて交流できるところが魅力。これからも続けてくれないかなと、ひそかに期待している」とほほ笑む。