新馬場駅からほど近い荏原神社(北品川2)のカンヒザクラ(寒緋桜)が満開を迎え、地元住民や神社を訪れる人の目を楽しませている。
同神社の境内にある2本ある桜は、区内で一番早く見られる桜として地域の人たちに親しまれ、例年鮮やかなピンク色の花を咲かせている。樹齢は40年ほど。カンヒザクラは、中国から台湾に自生している桜で、釣り鐘状の花が特徴。日本では主に沖縄県を中心に自生している。
709年に創建され、6月の天王祭で知られている同神社。「こんな時期に桜の花見ができるなんて思わなかった」と、カメラ付き携帯電話で撮影する人や「毎年楽しみにしているので、咲き始めてからは毎日見に来ている」という近隣の住民らが訪れている。
同神社の担当者は「カンヒザクラは正月あたりから少しずつ開花し、2月いっぱいまで楽しめる。多くの人に見に来ていただきたいが、中には枝を折っていく人もいるので、マナーを守って花見を楽しんでほしい」と話す。