北品川に週末限定「クロモンカフェ」-「てづくり市」と連動し活性化狙う

築60年の家屋を改造したクロモンカフェの店内で利用客は靴を脱いで、畳のちゃぶ台のスタイルでくつろぐ。襖のペイントはイラストレーターの深沢ユリコさんによるもの。

築60年の家屋を改造したクロモンカフェの店内で利用客は靴を脱いで、畳のちゃぶ台のスタイルでくつろぐ。襖のペイントはイラストレーターの深沢ユリコさんによるもの。

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 北品川駅近くの旧東海道沿いにある「丸山パン工房」(品川区北品川2)2階に4月4日、週末限定で営業する「クロモンカフェ」(同、TEL 080-5658-1234)がオープンする。

「クロモンカフェ」店内の照明アート作品と火鉢。

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 同店の運営は、北品川本通り商店会で土曜・日曜・祝日のみ開店する「品川宿お土産処」スタッフの薄葉聖子さんを中心とした商店街の活性化を目指す有志グループ。今年1月から品川神社の境内で毎月第2日曜日に開催している「品川てづくり市」と連動し、同イベントの来場者を誘導する。「普段の日曜はまだまだ人足がまばらだが、品川てづくり市の来場者に商店街へ立ち寄っていただき、地域活性化に貢献したい」(薄葉さん)。

 カフェを始めたきっかけは、「昔ながらの建築物をこれ以上失いたくない」という思いから、築60年以上たった元パチンコ店の建物を改装。畳にちゃぶ台やコタツを並べたスタイルで利用客をもてなす。オープンに当たり、「品川てづくり市」に出展している作家らが内装や家具集めに協力し、ほぼ「手作り」で仕上げた。店内は作家の発表の場としても使用する。席数は16席。

 ドリンクメニューは、ホットコーヒー(400円)、ホットカフェオレ(400円)、ショウガとはちみつを煮詰めたシロップをお湯で割った「品川ジンジャーホット」(400円)、「檸檬セーキ」(500円)など。フードメニューは近隣の八百屋の協力を得、江戸野菜や有機野菜をふんだんに使った「ココナッツカレー」「キーマカレー」「オムライス」(いずれもミニサイズで500円)、さらに階下の「丸山パン工房」とコラボレーションした「焼きたてパンと日替わりスープのセット」(500円)などを用意する。

 薄葉さんは「3月21日・22日に開いたプレオープンでは、畳に座るスタイルが互いの距離を縮めたのか利用客同士で話が弾み、コミュニケーションの輪が広がっていた。平均滞在時間が長く、飲食店としては回転率が悪いが、近所のおばあちゃんの家に行くようなゆっくりくつろげる店を目指している。かつて品川宿が多くの人々が行き交う場であったように、さまざまな人たちが気軽に交流できる場になれば」と話す。

 オープンイベントとして、4月12日と19日は春凪志苑(はるなぎしおん)さんによる1人芝居「燗熟キット」を上演する。料金は、当日=1,500円、前売り=1,200円。

 カフェの営業は毎週土曜・日曜のみ。営業時間は11時~17時、21時~24時。

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