品川宿を舞台にしたコミックス「品川宿 猫語り 第2巻」が1月12日、少年画報社(千代田区)より発売された。
「品川宿 猫語り」は、2006年から発行されている月刊コミックス「ねこぱんち」に連載中の作品。「昭和の香りが残る」北品川の町で、猫とその猫たちを取り巻く人々の日常を描く。作者のにしだかなさんと北品川のつながりはほとんどなく、「北品川在住の友人を訪ねた際に見た風景が絵になると思った」ことがきっかけだという。
「もともと街を舞台に、そこで暮らしている人の様子が伝わるような温かみのある話を描きたかった」とにしださん。北品川の街の印象については、「品川駅付近の高層ビル群のすぐ近くにもかかわらず、路地を1本入ると生活感があふれる風景が広がっていて衝撃を受けた」と振り返る。
「ねこぱんち」は毎回、猫をテーマにした新作描き書下ろし作品を掲載している。「品川宿 猫語り」は2巻から毎月連載されるようになり、にしださんにとって思いで深い作品。今後についてにしださんは「今までは北品川の船溜まり付近を描くことが多かったので、今後は旧東海道沿いなどエリアをもっと広げていきたい」と話す。
価格は630円。コンビに、書店、オンライン書店などで販売中。