![「土のグラタン」](https://images.keizai.biz/shinagawa_keizai/headline/1358477951_photo.jpg)
五反田駅近くのフランス料理店「Ne Quittez Pas(ヌキテパ)」(品川区東五反田3、TEL 03-3442-2382)で1月17日、「土のフルコース試食会」が行われた。主催はガーデニング用土の開発・販売を手掛けるプロトリーフ(港区三田1)。
試食会では、同社の土を使った料理を提供することで安全性をアピール。「社内で『安全な土』とはどういうものか議論したとき、『食べられる土』ではないか? との結論に達した」と話すのは、社長の佐藤崇嗣さん。分析会社に自社製品の調査を依頼し、食べても問題ない土という結果が出たという。
試食会のメニューは「じゃがいもの澱粉(でんぷん)と土のスープ」「サラダ 土のドレッシング」「海のミネラルと陸のミネラル ハマグリと土の上澄みのジュレ」「土のリゾット ハタのソテー ごぼうのソース」「土のアイスクリーム」「土のグラタン」「土のミントティー」。
今回のフルコースメニューを考案・調理したのは、ヌキテパの田辺年男シェフ。同店では以前から土を使った料理を提供している。
田辺シェフは「子どものころから畑で引っこ抜いた野菜を土を軽く払って食べていたので、土を食べることに抵抗はなかった」と話す。今後も土のフルコースを提供する(1週間前までに要予約)。
料理を食べた参加者の一人は「土はメーンではなく、『名脇役』といった印象。それぞれの料理に“風味”としてうまく調和していた」とコメント。「自分の胃の中に土がたくさん入っていると考えると、不思議な気持ち」とも。
プロトリーフの佐藤社長は「今後も、土を使ったインパクトのあるイベントや取り組みなどを行って、製品をアピールしていきたい」と意気込む。
ヌキテパの営業時間は12時~13時30分、18時~21時(以上ラストオーダー)。火曜はディナーのみ。月曜定休。