東急池上線五反田駅近くのリバーライトビル(通称・五反田ヒルズ)グランドフロアに4月5日、「立喰(たちぐい)ずし 都々井」(品川区西五反田1、TEL 03-6417-3564)がプレオープンした。
都々井は1990年7月にJR五反田駅ガード下にオープン。当初はフランチャイズ店「立喰ずし 深さわ」だったが、約3年で本社が倒産し、開店当初から勤務していた筒井誠さんが同じ場所で独立開業した。その後、約27年営業したが、昨年3月18日に物件契約が終了。同じく五反田で物件を探していたがなかなか見つからず、再オープンまで約1年かかった。
新しく店舗を構える場所はラウンジ跡。筒井さんは開店の経緯について「前店から懇意にしていた知人に物件を紹介してもらい、縁があってまたお店を構えることができた。五反田で営業を再開できて本当にうれしい」と話す。店舗面積は6坪増え約20坪に。前店の立ち食いスタイルを継承し、カウンターの収容人数は16人ほど。スペースはまだ少し余裕があり、テーブル席を設置するかは、様子を見ながら決めていくという。
移転前はすしを2貫ずつ提供していたが、新店では、1貫ずつから握る。オーダースタイルは注文品を紙に書いて手渡しに変更する。メニューは「いか」「タコ」「ツブ貝」(以上100円)、「まぐろ」「サーモン」「〆サバ」(以上150円)、「カンパチ」「ホタテ」「芽ねぎ」(以上180円)、「大トロ」「ウニ」「赤貝」(以上300円)など。「鉄火巻」「ネギトロ巻」「わさび巻」(以上350円)といった巻物のほか、「にぎり」(900円)、「上にぎり」(1,400円)といったセットメニューも。
アルコールは「瓶ビール(中瓶)」「生ビール(中ジョッキ)」(以上550円)や「レモンサワー」「ウーロンハイ」「ブラックニッカハイボール」(以上450円)、日本酒「一福」(一合=700円)などをそろえる。筒井さんは「前の店はどうしても回転率を優先してメニューを絞っていたが、新しい店ではもう少しゆっくりとご利用いただけたらと考え、アルコールメニューを増やした」と話す。
「4月は人手不足のため、お待たせしてしまうなど、まだまだ満足の行くサービスが提供できないかもしれない。店を開けられない日も出てきそうなので、あらかじめご容赦いただければ」と筒井さん。「体制を整え、5月のゴールデンウィーク明けからは本格的にお店をスタートさせる。以前いらしていたお客さまたちと、またこの店で会えるのを楽しみにしている」と笑顔を見せる。
都々井復活を記念して、本日からクラウドファンディングもスタートした。筒井さん自身はネットに詳しくないため、都々井常連の有志がボランティアで運営する。集まった資金は内装費や物件の初期費用の一部に当てる予定。リターンは5種類で、都々井オリジナル湯のみ付きの特上ずしコースほか、「コハダ一生無料パス」なども用意する。
営業時間は17時~24時。日曜・祝日定休。