ホテル「都シティ 東京高輪」(港区高輪3、TEL 03-3280-4111)が2月11日、JR山手線の新駅・高輪ゲートウェイ駅予定地近くに開業した。経営は近鉄・都ホテルズ(大阪市天王寺区)。
レストラン「and which?」で提供される朝食のメニュー例
同社は今年4月、ホテルブランド「都ホテルズ&リゾーツ」を再編する。宿泊用途に合わせ「都ホテル」「都シティ」「都リゾート」の3ブランドを新設。「都シティ 東京高輪」は、宿泊客によるカジュアル利用を目的とした「都シティ」の1号ホテルとなる。
都シティのコンセプトは「すてきな明日が、動きだす。」。今後の発展が見込まれる高輪ゲートウェイエリアで、観光客を中心とした宿泊ニーズを想定する。建物は、地上10階、地下1階建て。1階にフロントロビーとレストラン、2~10階に客室199室を設けた。敷地面積は約300坪。
客室(1泊=1万7,000円~)には、シモンズ社と共同開発したマットレスを使うオリジナルベッドを設置する。浴室は全室洗い場付き。
10階のグランドフロアでは、東側の客室「デラックスキングダブル・ツイン」(1泊=2万1,000円~)から建設中の高輪ゲートウェイ駅を見下ろせる。そのほか、客室にはスマートフォンやタブレットのコンテンツをテレビにストリーミングするサービス「Google Chromecast(グーグルクロームキャスト)」を国内ホテルとして初導入した。
ロビーは、エントランスからラウンジまでを見渡せるデザインを採用。アンティークモダンな内装に日本の四季を表現した植栽を取り入れ、一体感や文化要素の融合を演出した。フロント近くには、交通系ICカードを利用する大型荷物の一時保管装置「Baggageport(バゲッジポート)」を設ける。
1階のレストラン「and which?」では、日替わりのサンドイッチを中心としたメニューを提供する。朝食(1,800円)はサイドメニューをビュッフェスタイルで用意。ランチ(1,000円)にはサラダバーとドリンクが付くほか、夜は宿泊客専用のゲストラウンジとして利用できる。席数は56席。
高輪ゲートウェイ駅とのアクセスについて、長橋雅彦総支配人は「駅から徒歩約5分になる見込み。現時点では新駅に最も近い宿泊施設」と話す。同社の中山勉社長は「同エリアの今後の発展に期待している。多様なニーズに対応していきたい」と意気込む。
宿泊料金は変動制。レストランは、朝食=6時30 分~10時、昼食=11時30分~14時、ラウンジ=17時~22時。ラウンジ利用は宿泊者のみ。