台湾朝ごはん専門店「東京豆漿(ドウジャン)生活」(品川区西五反田1、TEL 03-6417-0335)が西五反田エリアにオープンして2カ月がたった。運営は、神田で台湾スイーツ専門店「東京豆花工房」を展開する「レジット」(千代田区)。
店主の田邊与志久さんは「明るい気持ちで朝ごはんを食べてもらおうと、朝日が差し込む大きな窓のある物件を選んだ」と話す。内装は多様性をコンセプトに、テーブルや椅子は大きさや素材が異なるものを設置する。店舗面積は21坪。席数は21席。
出店のきっかけについて、「妻が台湾出身。台湾では学生もビジネスパーソンも、早い時間から朝ごはんを楽しんでいた。現地の豊かな朝食文化を日本でも再現したいと考えた」と田邊さん。
メニューは、日本で豆乳を意味する「豆漿(ドウジャン)」、台湾で働いていたスタッフのレシピで作ったパン「小吃(シャオチー)」を用意。どちらもスタッフが毎朝5時30分から仕込む。テークアウトにも対応する。
豆漿はより深い味わいを目指し、スタッフが味を比べて選定した国産大豆を使う。干しエビやネギを入れた豆乳スープ「鹹豆漿(シェントウジャン)」(450円)、ピーナツスープ「花生湯」(650円)なども用意。ベーシックな「豆漿」(260円)、「黒糖豆漿」「胡麻(ゴマ)豆漿」(以上、380円)はホットとアイスを用意し、甘さ調整にも対応する。
小吃は、ネギと肉を生地で包んだ「葱肉酥餅(スービン)」(280円)のような塩っ気のあるものから、ピーナツ入りの「花生餅」や小豆入りの「紅豆酥餅」(以上、250円)などの甘いものまで。中華式の焼きパン「焼餅(シャオビン)」(180円)に、ネギ入りの薄焼き卵(追加100円)と「油条(ヨウティヤオ)」(追加180円)を挟むこともできる(以上、税別)。想定客単価は600円。
「日本には台湾の朝ごはんが食べられる店はほとんどなく、台湾が好きな方や台湾からの留学生に来店いただいている」と田邉さん。「おいしい朝ごはんを食べられる場所が増えたらうれしい。当店が朝ごはん文化を広めるきっかけになれば」とほほ笑む。
営業時間は8時~14時。売り切れ次第終了。日曜定休。