「ゼロワンカレーA.o.D」(港区三田3、TEL 03-6722-6380)が田町の地蔵通りにオープンして2カ月がたった。
青緑色の外壁とガラス張りの大きな窓が目印の「ゼロワンカレーA.o.D」外観
店長の立田侑志さんは2013(平成25)年頃から年に一度、約1カ月間、インド料理の勉強に現地に行き続けているという。「インドの料理といえば、カレーやナンを想像しがちだが、実際は南インドでは日本のように米も主食にしている。それを知ってからインド料理に興味を持ち、インド国内のいろいろな地域を回るようになった」と話す。
同店の前身は、大阪市中央区で営業していた「ゼロワンカレー」。以前の店舗より広い物件を探していたところ、ビジネス街でもあり学生街でもある田町を気に入り、現在の場所に移転を決めたという。内装はインドのモダンを意識し、ランプなども自身で買いそろえた。「インドの店の特徴は、中と外との境界線がない点。この店でも道に面した側は大きなガラス張りにして、境界線がないように見せている」と侑志さん。店舗面積は20坪。席数は26席。
メインメニューの「ワンプレートミールス」は、メインカレーとライスをそれぞれ選ぶシステム。メインカレーは「チキンマサラA.o.D」(ランチ=1,460円、ディナー=1,550円)、「スモークラム肉のビンダルー」(1,750円)、「本日のフィッシュカレー」(1,650円)、ベジタリアンにも対応した「ベジミールス」(ランチ=1,000円、ディナー=1,200円)から、ライスは「ゼロワンベーシック」、「レモンライス」(プラス100円)、「レッドマッタライス」(プラス250円)を用意する。2種類のカレーから選べる「二種盛りミールス」(2,100円)、ミニサイズのカレー2種類にケーキとドリンクをセットにした「レディースセット」(2,150円)も用意する。
単品メニューは、「本日の鮮魚のタルタル~ケララリゾート~」(550円)、「サラダ・パニプーリ」(450円)、「ロースト鴨肉のアレッピースタイル」(980円)、「鹿シンタマのドピアザ」(1,050円)、「本日の魚介三種のポリチャットゥ」(1人前=1,550円、2人前=2,550円)などを用意する。
パティシエ経験があるという侑志さんの妻・桃子さんが作ったケーキや焼き菓子の販売も行う。メニューは、「洋梨の焼タルト」(450円)、「季節フルーツとメープルマスカルポーネ」「季節フルーツとジャガリーのババロワ」(以上500円)、「不揃いいちごのパイ」、「和栗と洋梨のモンブラン」(以上550円)など。
ドリンクは、「マサラチャイ」「プレーンラッシー」(以上450円)などのほか、南インドワインの「Sula(スーラ)赤・白」(グラス=650円)、「石見麦酒のクラフトビール」(小=600円、大=800円)などアルコールもそろえる。
現在、数量限定でインド料理おせちの予約も受け付けている。侑志さんは「大阪で営業をしていた時、年末年始はカレー屋が閉まっていてカレーが食べられないと言われたことがあり、それをきっかけに販売を始めた。インド風のおせちにするのではなく、インドの調理法をいかにおせちに持ち込むかを考え、カレー以外の一品料理も生かせるようにした」と明かす。
東京での今後の展望について、侑志さんは「大阪はカレー店が多くインドカレーの認知度も高かったが、東京はスパイスに慣れていない人が多い印象。新メニューの構想もまだまだあるので、カレーだけがインド料理ではないと知ってもらえるよう、メニューをさらに工夫をしていきたい」と意気込む。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、カフェ=14時~16時30分、ディナー=17時30分~20時30分。水曜・木曜定休。