「analog music bar attic(アナログミュージックバー アティック)」(品川区東大井5、TEL 070-3662-1066)が大井町駅近くにオープンして2カ月がたった。
3000枚のレコードから聞きたい曲をリクエストできる。壁はスタッフが塗装した
オーナーはデジタルミュージックを流す「Music Bar t」(品川区東大井5)を大井町で経営するたまさん。「『Music Bar t』2階で、レコードをコレクションしていた。お客さんにもレコードを楽しんでほしいと思っていたが、店内が狭くてかなわず、『attic』の開店に至った」と話す。店名は「屋根裏」の意味で、コレクションしていた場所の雰囲気と、ビリージョエルの曲『ソングズ・イン・ジ・アティック』から決めた。バーには、レコードに関心を持つスタッフが日替わりで接客に当たる。客層は20代から60代まで幅広い。店舗面積は4.59坪。席数は8席(スタンディング可)。レコード管理のため、店内は完全禁煙。
店には、1970~80年代の邦楽を中心に、洋楽や映画のサウンドトラックなど約3000枚のレコードが並ぶ。1ドリンク注文につき2枚を進呈するトランプの「リクエストカード」で曲のリクエストもできる。リクエストしない場合の返金や割引は行わない。追加リクエストは1曲につき200円。
ドリンクメニューは「ハートランドビール」(600円)や「角ハイボール」(700円)、スコッチの「グリンリベット」(800円)などがある。チャージは「椅子席」(500円)、「スタンディング」(300円)。客単価はおよそ2,000円。
「以前アルバイトしていたミュージックバーで音楽の魅力にはまった」と話すたまさん。「聞きたい曲を手で探すので、思いがけない曲を見つけられるのがレコードの魅力。渾身(こんしん)の1枚を見つけたときの感動はひとしお」とも。店では客同士がディスクジャケットを見て作詞家や作曲家の話題で盛り上がる場面も見られた。
今後の展望について、「6日はシティポップ祭りというイベントを開き、盛況だった。今後もイベントを企画し、さまざまな世代の人と音楽で盛り上がりたい。『楽しかった』と1日を締めくくる店にしていければ」と意気込む。
営業時間は19時~23時30分。水曜・日曜・祝日定休。