「KAIDO books&coffee」(品川区北品川2、TEL 03-6433-0906)ほか北品川周辺の6店舗が、3月上旬から「黄色いてるてる坊主」を店頭に掲げる取り組みをスタートした。
黄色いてるてる坊主を店頭につり下げることで、「子どもが気軽に立ち寄っていい場所」というメッセージを伝えるのが狙い。
今回の取り組みは、「KAIDO books&coffee」の店主・佐藤亮太さんを中心に周辺の店舗で結成される「品川宿茶屋会議」によるもの。新型コロナウイルスの流行によって都内の小中学校、高校が休校になったことをきっかけに、メンバーの一人である「クロモンカフェ」(北品川2)の薄葉聖子さんが発案した。
現在、参加店は「KAIDO books&coffee」「クロモンカフェ」、シェアスペース「うなぎのねどこ」(北品川2)、カフェ「La capi」(北品川1)、古着屋「パリスマドンナ」(北品川1)、パン店「いのパン店」(東品川1)、日本茶カフェ「南品川茶箱」(南品川2)。
普段は週に2日子ども食堂を開く「クロモンカフェ」は、13時30分~15時、19時以降の時間帯を「子どもだけで来店していい時間」として開放する。
「うなぎのねどこ」は、開店日を従来の火曜・木曜から月曜~金曜に増やし、オレンジジュースなど子ども向けの飲みものも用意する。
「La capi」や「パリスマドンナ」、「いのパン店」も店頭に黄色いてるてる坊主を掲げており、「困ったことがあったらいつでも立ち寄ってほしい」と呼び掛ける。
「KAIDO books&coffee」では、3月中の平日、店舗2階のスペースを子どもたちが使いやすいように開放。ドリンクの注文は必須だが、高校生以下は弁当を持ち込んで食べることもできる。開放時間は10時30分~14時30分。火曜定休。
プライベートでは4人の子どもを持つ佐藤さん。「Wi-fiも使えるので、ゲームでもユーチューブでも、好きなことをして過ごしていい。ただし、他のお客さまのご迷惑になることはしっかり注意する」とほほ笑む。
発案者の薄葉さんは「考え始めたら不安でいっぱいになる時期だが、何とかなる。たくさんの目が子どもたちを見守っていること、困ったら手を差し伸べる人がいることを覚えていてほしい。みんなで協力して、一緒に乗り超えたい」と親子にエールを送る。