JR山手線・京浜東北線の高輪ゲートウェイ駅(港区港南2)構内2階コンコースに3月23日、無人AI決済コンビニエンスストア「TOUCH TO GO(タッチ トゥ ゴー)」がオープンした。運営はJR東日本スタートアップ(新宿区)とサインポスト(中央区)の合弁会社TOUCH TO GO(新宿区)。
「TOUCH TO GO」店舗外観(写真提供:TOUCH TO GO広報事務局)
3月14日に開業した高輪ゲートウェイ駅は、東京と世界をつなぐ玄関口として、最新の駅サービス設備の導入や実証実験を進める。同店は無人AI決済店舗の1号店で、コンセプトは「ウォークスルーの次世代お買い物体験」。2017(平成29)年に大宮駅、2018(平成30)年に赤羽駅構内に店舗を設けて実証実験を行い、初の常設店として高輪ゲートウェイ駅に出店した。店舗面積は約18坪。
商品は弁当、総菜、菓子、飲料など約600種類を取りそろえる。無人販売に対応したコーヒーマシンを設置し、エコバッグ「TTGB(TOUCH TO GO バッグ)」(600円)や「TTGN(TOUCH TO GO ナッツ)」(500円)などオリジナル商品も扱う。
入り口にゲートを設け、一度に店内に入れるのは7人まで。複数のカメラを設置し、買い物客がどの商品を手に取ったかをリアルタイムで識別する。会計時は、出口付近の決済エリアに設置したタッチパネルで購入商品と金額を確認し、交通系ICカードで支払う。商品バーコードの読み取りは不要。商品はかばんに入れた状態でも決済できる。
今後は、クレジットカードやそのほかの電子マネーなどにも順次対応する予定。月額サブスクリプションサービスの展開も予定している。
オープン当日は、ビジネスパーソンや学生などが同店の前に並び、11時20分時点で入店20分待ちの列が見られた。
同日、「スターバックス コーヒー 高輪ゲートウェイ駅店」も改札外3階デッキにオープンした。日本初のキャッシュレス特化型店舗として運営する。事前に注文決済して店舗で商品を受け取る「モバイルオーダー&ペイ」専用カウンターを備える。店舗面積は約56坪、席数は43席。
スタバ店内には、ビジネス利用に特化したスペース「SMART LOUNGE(スマートラウンジ)」を用意する。移動中や商談前後の1人利用を想定した半個室、スペースを区切ったカウンターテーブル、打ち合わせができる大型テーブル席を備える。スペース内はWi-Fi環境を整備するほか、全席に電源配置、モバイルバッテリー貸し出しサービスも行う。
同店ではこのほか、JR東日本(渋谷区)が運営するブース型シェアオフィス「STATION BOOTH(スマートブース)」を2台設置する。利用には会員登録が必要。
営業時間は、「TOUCH TO GO」=6時~24時、「スターバックス コーヒー 高輪ゲートウェイ駅店」=7時~21時。