大井町東口商店街の東(あずま)小路飲食店街で4月14日、「東小路商店街、コロナに負けるな!プロジェクト」が始まった。主催は「いさ美寿司(すし)」「鳥たか」、同店系列店「魚(うお)たか」(以上、品川区東大井5)の3店。
「いさ美寿司」のテークアウト商品(提供:「東小路商店街、コロナに負けるな!プロジェクト」)
隣接する3店が店頭に机を並べて、弁当や一品料理、すしをテークアウト販売する。場所は「いさ美寿司」から「鳥たか」の店先周辺。同商店街は政府による緊急事態宣言を受け、新型コロナウイルス感染症対策のため、4月8日から全店休業となっている。
同プロジェクトの担当者は「3店のオーナーが、商店街の活気を少しでも取り戻そうと話し合ったことがきっかけ」と話す。「これまで新規の客が減っても、常連に支えられてきた。おいしい料理を食べれば人は元気になる。自分たちにできることは、おいしい料理を提供することしかない」とも。
テークアウトメニューは仕入れ状況により異なる。「いさ美寿司」は「刺身盛り合わせ」(1,000円)、「握り」(約1人前=800円、約2人前=2,000円)、「ちらし寿司」(2,000円)などを提供する。
「鳥たか」はランチメニューとして、元タイ料理シェフの店主が経験を生かした「グリーンカレー」や「ガパオ」などの弁当(以上500円)を販売する。16時からは焼き鳥(たれ・塩、3本=450円、5本=700円)や、タイ料理をベースとした一品料理(300円)なども。
「魚たか」は豊洲市場の魚を使う「天ぷら弁当」(500円)ほか、夕方からは「デラックス弁当」(700円)や「天ぷら盛り合わせ」、魚の一品料理(以上、時価)を販売する。
来店客からは、「店内が営業していないのは寂しいが、普段は持ち帰ることのできない料理を家で食べられるのはうれしい」といった声を掛けられるという。
担当者は「最近は暗いニュースばかり続いているが、おいしい料理を食べて、笑顔になってほしい」とほほ笑む。「今後についてまだ見通しがつかないが、コロナ禍が落ち着くまでプロジェクトは続けたい。商店街としては、政府の要請を受けて早めに休業の措置を取った。政府は呼び掛けに応えた店への補償をもっと急いでほしい」とも。
販売時間は「いさ美寿司」=16時~20時、「鳥たか」「魚たか」=12時~。売り切れ次第終了。休業日など今後の予定は、「鳥たか」のインスタグラムで公表する。