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北品川に懐石イタリアン「フクジュ」 シェ松尾とステファノ出身の夫妻が独立

オーナーの福壽涼乃さん、夫でシェフの拓也さん夫妻

オーナーの福壽涼乃さん、夫でシェフの拓也さん夫妻

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 懐石イタリアン「Fukuju(フクジュ)」(品川区北品川1、TEL 03-6433-3411)が北品川駅近くの旧東海道沿いにオープンして3カ月がたった。

「Fukuju」のカウンター席

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 オーナーの福壽(ふくじゅ)涼乃さん、夫でシェフである拓也さんの2人で切り盛りする。涼乃さんはシェ松尾(渋谷区)でソムリエとして、拓也さんは神楽坂のリストランテ ステファノ(新宿区)でシェフとして働いていた経歴を持つ。「夫婦2人でお店を経営したい」と独立に踏み切った。

 「東京の落ち着いた場所にお店を開きたかった。あんどんがともるのに憧れて北品川を選んだ」と涼乃さん。「静かなエリアだが、京急の踏切除去工事で人通りが多くなる見込みがあると感じた」という。店舗面積は約14坪、席数は、カウンター=8席、個室=6席。

 コンセプトは「宿場町で楽しむ懐石イタリアン」。日本料理の食材を使用しながらイタリアンの技法を取り入れ、先付けから始まる計8皿のコース料理(4,800円)を提供する。コース内容は日替わりで、「シェフの手打ちパスタ」「クジャクのタリオリーニ」「エゾシカのカツレツ」など。

 ドリンクは、ソムリエである涼乃さんによる「ペアリングコース」(3,000円)を用意する。一つ一つの料理にマッチするワインや日本酒を提供する内容で、「お酒を飲めるお客さまの7割は注文する」という。バータイムには、「白ワイン」「赤ワイン」(以上700円~)、「エビスビール小瓶」(600円)などのドリンクを提供する。

 現在は新型コロナ感染症対策のために営業時間を短縮。店内での飲食は1日2組に限定し、テークアウトメニューを販売する。無農薬野菜と生クリーム、塩のみで仕上げる「Fukujuのポタージュ」(500~600円)、オーダーを受けてからスライスする「切りたて生ハム」(700円)、鹿児島産ブランド豚を使う「南国ポークと香味野菜のパスタソース」(800円)など。

 「夫婦で切り盛りして人件費を抑え、食材やお酒の仕入れにこだわっている。地元の皆さんに愛されるお店として、2人で細く長く続けていきたい」と涼乃さん。「夫婦ともに30歳で店をオープンしたが、同世代で独立している人はまだまだ少ない。同世代をリードして頑張りたい」と意気込む。

現在は短縮営業で、17時~20時。通常営業は、ディナー=18時~21時、バー=21時~24時。水曜定休。

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