立ち飲みバー「MAKO'S(マコズ)」(港区白金3、TEL 03-6447-7970)が白金高輪駅近くの白金商店街にオープンして2カ月がたった。
場所は四の橋近く。客同士の顔が見えて話しやすいよう、店内には福岡の屋台をイメージしたコの字型のカウンターを設置し、日中利用のテラス席も用意した。店舗面積は3.5坪、席数は店内=約10人、テラス席=4人。
開店経緯について、オーナーの真子和幸さんは「以前から自分の店を持ちたいと思っていたが、物件がなかなか見つからなかった。この店舗は商店街の方から声を掛けてもらった。店名には『自分の部屋』という意味を込めた」と話す。
「飲食店勤めが長く、自分のお店を持つことをずっと夢見て、ディスプレー用のポスターやグラスなどを集めていた」と真子さん。オープン当初は、コロナ禍で食器を発注することすらままならず、これまで集めたものや友人から借りたものでそろえたという。
ドリンクメニューは、約30種を用意するワイン(並=800円、上=1,300円)のほか、「シャンパーニュ」(1,400円)は、「店のテーマカラーであるオレンジ色に近いため選んだ」というフランス産「ヴーヴ・クリコ」などを用意する。瓶ビール、カクテル、ウイスキー(以上800円)、麦茶を炭酸水で割った「シュワシュワ麦茶」(300円)などもある。
フードメニューは、「初夏のピクルス」、冷やしトマト、ウズラの卵、ドライフルーツ(以上400円)、「今日の何か」(800円)などを提供する。
「決まったメニューをたくさん用意するのではなく、お客さんとの会話を楽しみながら、あるもので好みのお酒やフードを用意する。本当は屋台のようにお客さん同士が集まってわいわい飲む場を作りたかったが、今は密を避けるよう気を付けている」と真子さん。
同物件は、建物の老朽化に伴い、3年後の取り壊しが決まっているという。「それから先のことはまだ何も決めていない。型にはまらず、自由気ままな店にしていければ。営業時間も一応あるが、一人で切り盛りしているので、お客さんが来たらオープンしたり疲れてしまったら閉めたりと、気ままに営業している。暑い日にちょっと水分補給しに行く感覚で、近所の方が気軽に集まってくれたら」と笑顔を見せる。
営業時間は17時~24時(土曜・日曜は14時~)。月曜定休。新型コロナウイルス感染症対策として、営業中は扉を開放し、消毒用の除菌ジェルを設置する。