品川・八潮橋交差点近くに「ワイヤーズホテル品川シーサイド」(品川区東大井1、TEL 03-6433-1330)がオープンして1カ月がたった。経営は加藤製作所(東大井1)の協力会社である幸手部品工業(茨城県五霞町)。
「ワイヤーズホテル品川シーサイド」のシングルルーム(提供:ワイヤーズホテル品川シーサイド)
機械製造・販売を手掛ける加藤製作所が創業125周年を迎えるに当たり、ビジネスホテル事業に参入した。場所は旧本社ビル跡。地上9階建てで、「ワンランク上のビジネスホテル」をコンセプトに掲げる。部屋数は88室、敷地面積は約755平方メートル。全室禁煙で1階に喫煙ブースを設ける。
支配人を務めるのは、ホテル業界で30年以上のキャリアを持つ星子剛さん。ビジネスホテル事業への参入理由について、「地域貢献の観点から。品川シーサイドエリアは周囲に企業が多く、羽田空港や東京ビッグサイト、東京ディズニーランドなどへのアクセスが良いため、出張やイベント参加者の需要を見込んだ」と話す。
同ホテルの目玉は、風呂好きのオーナーが採用したという最上階のジェットバス付き大浴場。宿泊客は無料で利用できる。星子さんは「仕事終わりにシャワーで済ませるのではなく、疲れた体を癒やす場になれば」と話す。
1階には「コメダ珈琲 ワイヤーズホテル品川シーサイド店」を併設。店内には、同ホテルグループがオフィシャルトップパートナーとしてスポンサードするプロバスケットチーム「東京エクセレンス」とのコラボレーションによって、照明をバスケットボール型にし、ユニホームを展示している。
「お薦め」宿泊プランとして現在、開業記念特別プランを実施。宿泊客にコメダ珈琲での朝食チケットや到着時に冷えた缶ビール(または清涼飲料水)1本、ミネラルウオーター1本を用意する。9~24時のテレワーク応援プランはコメダ珈琲のコーヒーチケット付きで、大浴場も利用できる。
今後の展望について、星子さんは「家に帰ってきたようなくつろぎを感じてもらえたら。今後は近隣企業へのセールスや地域のニーズをキャッチしていきたい」と意気込む。