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大井町・創業99年の印鑑店「文福堂印房」がデジタル印 海外向けに

社長の松崎文一さん

社長の松崎文一さん

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 大井町駅近くの印鑑専門店「文福堂印房」(品川区東大井5、TEL 03-3472-5171)がデジタル印鑑サービス「Dual Hanko(デュアルハンコ)」の販売を開始して1カ月がたった。

「Dual Hanko」の印影(提供:文福堂印房)

 1921(大正10)年に創業した同店。3代目の松崎文一さんが社長を務める。松崎さんは虎ノ門にあった「長澤印店」に約4年勤務。営業・経営をひと通り経験し、文福堂を継いだ。新商品の企画・販売を行っている。

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 「Dual Hanko」は、読みと意味を併記した漢字の一覧表から、名前の発音に合わせて良い意味を持つ漢字の組合せを提案し、オリジナルの印鑑を作るサービス。2017(平成29)年の開発以来、主に訪日外国人向けの土産として販売していた。新型コロナウイルス感染症の影響により、今春以降の注文がなくなったが、海外客からSNS経由で「印影をデータ化して販売してほしい」との問い合わせがあったことをきっかけに、デジタル印の制作・販売に踏み切ったという。

 「これまでは、送料がかかったり、破損せずお客さんの手元に届くかという不安があったりしたため、通信販売をしてこなかった。しかし、データ化した印影はハンコの摩耗や欠損の影響を受けて劣化せず、電子文書の流通など活用の幅が広がるメリットは大きい」と松崎さん。

 デジタル印の「Dual Hanko」は、従来の「漢字+アルファベット」の組み合わせに加え、「カタカナ+アルファベット」も用意する。書体は「古印体」と「行書」、色は「朱肉」と「深紅」から選び、計16通りのバリエーションがある。価格は組み合わせにより変動し、2,750円、3,300円の2種類。

 「反響はまだそれほどないが、アフターコロナを見越してサービスを展開していく」と松崎さん。「従来のはんこは制度や慣例に依存しているもの。これからは『必要だから買う』のではなく、『欲しいから買う』アイテムになれたら。時代と社会の要求に、今後も新しい発想で応えていきたい」と意気込む。

 営業時間は10時~18時。土曜・日曜・祝日定休。

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