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北品川の工房が体長190センチの「アマビエ」着ぐるみ製作 手作りのぬいぐるみも

社長の伊藤修子さんとアマビエの着ぐるみ(右奥)

社長の伊藤修子さんとアマビエの着ぐるみ(右奥)

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 着ぐるみ専門工房「アトリエパレット」(品川区北品川1、TEL 03-5796-2278)は5月8日、北品川商店街の同社ショールーム(北品川2)で妖怪・アマビエの着ぐるみとぬいぐるみの販売を始めた。

アマビエのぬいぐるみ(手前から小、大、特大)。手前左から2つ目は小池百合子東京都知事をイメージした

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 アマビエは江戸時代の瓦版に登場した疫病よけの妖怪。新型コロナウイルス感染症におけるお守り的存在として、今年3月上旬ごろからSNSを中心に話題となった。

 社長の伊藤修子さんは「ショールームが旧東海道沿いにあるので、江戸時代にはやったものでキャラクターを作ろうと考えていた。企画を検討していたところでアマビエ人気を知り、この状況下で当社のブランド力向上を目指して作り始めた」と話す。

 同社では例年3月が年間売り上げのピークとなるが、新型コロナウイルス感染症拡大の余波でイベントの中止が重なり、着ぐるみの製作依頼のキャンセルが続いた。結果、売り上げが前年同月比で約80%落ちたという。「一方で、手だけで表現するパペット製作の依頼は増えた」とも。

 アマビエの着ぐるみは全長約190センチ、幅約150センチの2頭身タイプ。製作期間はおよそ1カ月で、購入価格は48万円。頭身など、大幅なデザイン変更がある場合は別途相談。

 ぬいぐるみも全て手作りの一点物。小サイズ=約30センチ(2万円)、大サイズ=約40センチ(3万円)で各50個の限定販売。特大サイズ=約65センチ(8万円)の販売個数は未定。デザインは「ポップで明るく、持っているとラッキーなことがあるお守りのような存在をイメージした」と伊藤さん。

 アマビエの着ぐるみは、ショールーム入り口近くの目立つ位置に展示している。商品化の反響については、「写真を撮影しSNSにアップして楽しんでいる人が多い。着ぐるみのレンタル依頼もあった」と話す。レンタルは消毒の必要があるため、貸し出し方法については現在検討しているという。

 「コロナ禍の影響で自宅にこもる生活がつらいと言う方もいるが、70歳の私にはこれから新しく知りたいことが山ほどある。人生をかけて一つのものを追求するには一分一秒が惜しい」と伊藤さん。「店の前を通る近隣の方は、感染症に気を付けながらアマビエの姿を楽しんでほしい。遠方のお客さまは、問い合わせがあればぬいぐるみの通販にも対応するので、おうちで楽しんで」と呼び掛ける。

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