西小山駅近くの銭湯「東京浴場」(品川区小山6、TEL 03-6421-5739)が1月27日、1人用「おこもりサウナ」を新設し、予約受付を開始した。
同店は2020年、前年に閉店した先代の「東京浴場」を引き継ぎ、リニューアルオープン。廃業する銭湯の運営を引き継ぎ、持ち主に家賃を支払う「銭湯代行業」を手掛けるニコニコ温泉(静岡県)が経営する。
サウナ導入の経緯について、店長の相良政之さんは「開店時からサウナ設置の構想があった。私自身、サウナファンとしてコロナ禍でも周りを気にせず楽しめる1人用サウナを作りたかったので、実現できてうれしい」と話す。
同サウナはボックス型で、男風呂、女風呂の脱衣所に1機ずつ設置する。外装は銭湯の雰囲気に合わせてヒノキ張りにしたという。電気工事士の免許を持つ相良さん自身がDIYで、専用ジャックにスマートフォンを接続して好きな音楽を流せる設備を取り付けた。
室内温度は100度以上の設定が可能。サウナストーンを置き、長野県産のヴィヒタ(血行促進などを目的に全身を叩くための白樺の枝)を用意する。
利用者には、シトラス、ベリー、白樺の香りから選べる3種のアロマ水を貸し出す。サウナストーンにアロマ水をかけることで、水蒸気を発生させるフィンランド式のサウナ入浴法「ロウリュ」を楽しめるという。
利用は事前予約制。料金はタオルセットが付いて90分=1,030円(入浴料は別途必要)。
反響について、「受付を開始してまだ間もないが、多くのサウナ好きのお客さまから好評をいただいている。現在は1日5枠で運営しているが、予約開始後わずか3分で枠が埋まってしまうほど」と相良さん。
「私も体験したがとにかく最高の一言。今後はもう1機、増やすことを視野に入れている。サウナ用のプレイリストを作成・共有することも検討中」と相良さん。「コロナ禍でも周りを気にせず好きなペースでサウナを楽しめるので、ぜひ自分好みのサウナ環境を作ってくつろいでほしい」と笑顔を見せる。
予約は利用日7日前の14時から可能。同店ツイッターに記載された専用サイトで受け付ける。