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戸越銀座で写真展「しながわ鉄道100景」 区内の路線と地形の関わりに注目

写真家の渡邉茂樹さん

写真家の渡邉茂樹さん

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 品川区出身の写真家・渡邉茂樹さんの写真展「『しながわ鉄道100景』 鉄道から地形と土木と人の営みを旅する」が3月5日、「フォトカノン戸越銀座店」(品川区戸越2、TEL 03-5498-1641)で始まった。

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 渡邉さんが同店で写真展を開くのは3回目。2014(平成26)年、2018(平成30)年には、戸越銀座商店街周辺の店主がそれぞれの大切な本を持つ姿を撮影した写真展「一人一冊」を開催している。

 本展では、2020年5月~7月ごろと2021年12月~2月ごろの品川区内を撮影した写真100点を展示する。区内を走る各路線と地形、土木、人との関わりにスポットを当てた。

 撮影背景について、渡邉さんは「2020年3月の緊急事態宣言発令時、仕事が次々とキャンセルになり自宅で過ごす時間が増えた。小学生の息子が学校でもらってきた区内地図を眺める機会があり、地形の高低差と鉄道の多さに興味を引かれた」と話す。

 撮影は、JR東海、JR貨物、東京臨海鉄道の車両基地がある八潮地区からスタート。区内を自転車で回って撮影スポットを探し、地形の成り立ちや地名にも注目したという。「線路はなるべく高低差がつかないよう敷かれており、街にとって等高線のような役割があると感じた。鉄道に注目することで、各エリアの地形の特徴が際立ち、人の営みが見えてくる」(渡邉さん)

 「コロナ禍がなければ思いつかなかった企画。いま動けるエリアで物事をどう再発見できるかに取り組んだ」と、この1年の活動を振り返る。今後の展望については、「機会があれば書籍化できたらうれしい。すでに70人ほど撮影している『一人一冊』シリーズにも改めて取り組めたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は10時~20時。木曜定休。3月17日まで。

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