居酒屋「古民家の宴(うたげ)」(港区芝5、TEL 050-3701-6647)が三田駅近くにオープンして2カ月がたった。
特製のタルタルソースを使うチキン南蛮(写真提供=古民家の宴)
コンセプトは「もつ鍋×日本酒」。宮崎県出身の店長・甲斐竜太郎さんが、地元の名物料理を中心にメニューを考案したという。「今できる最大限で、お客さまが心から『うまい!』と叫びたくなる料理を届けるよう心掛けている」と甲斐さん。店舗面積は約12坪、席数は29席。
ランチタイムに提供するメニューは数量限定で、特製タルタルソースをかけたチキン南蛮2種類のみ。胸肉を使う「チキン南蛮定食」(1,000円)ともも肉を使う「チキン南蛮丼」(800円)がある。定食はご飯・卵のおかわり自由。丼はご飯大盛無料。「タルタル増し」(100円)も。
チキン南蛮を提供する理由について甲斐さんは「地元の宮崎では、子どもの頃からとても身近な料理だったので、東京の友人にも食べてほしいと考えたのがきっかけ。毎日食べたくなるような味を目指して、ランチはチキン南蛮一本で勝負してみたいと思った」と話す。
ディナーメニューは、「もつ鍋(しょう油・みそ・塩)」(1人前=1,300円)がメイン。「〆ラーメン」「〆ちゃんぽん」「〆雑炊」(各400円)のほか、馬肉やイクラ、カラスミを乗せてのりを添えた「ぜいたく馬肉いくら丼」(800円)や、一品料理の「サバのごま和え」(800円)、「クリームチーズ豆腐」(600円)、「ポテトサラダ」(400円)なども用意する。
ドリンクメニューは、もつ鍋に合う日本酒(700円または900円)や、自家製リモンチェッロを使った「宴レモンサワー」(700円)、「アサヒスーパードライ」(550円)、カクテル(各500円)、ソフトドリンク(各300円)などをそろえる。
甲斐さんは「九州では、もつ鍋には焼酎というイメージがあるが、しょう油・みそ・塩味それぞれに合う日本酒も広めたい。馬肉いくら丼は、実家で慶事に食べた手巻きずしから着想を得たもの。高級なイメージのある食材を利益度外視で、これでもかと盛り付けた」と話す。
現在は営業時間を短縮しているため、ディナータイムにチキン南蛮などの総菜をテークアウトで販売している。「今後は、もつ鍋をみんなで分け合いながら日本酒を飲んで語るような宴が毎晩開かれる店にしていきたい。地域の皆さんと一緒に、この時期を乗り切っていければ」と来店を呼び掛ける。
営業時間は、11時~14時、17時~24時(緊急事態宣言中は20時まで)。新型コロナウイルス感染症対策として、消毒用アルコールと空気清浄機を設置し、スタッフのマスク着用、来店客の検温を実施する。緊急事態宣言中は酒類の提供を取りやめる。