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戸越の「インクルーシブひろば ベル」が交流スペースを一般開放 医療的ケア児も遊べる場に

「インクルーシブひろば ベル」内の交流スペース「にじ」

「インクルーシブひろば ベル」内の交流スペース「にじ」

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 品川区立大原小学校近くの「インクルーシブひろば ベル」(品川区戸越6)が7月1日、交流スペースの一般開放を始めた。品川区から委託を受け、「障害児保育園ヘレン」「障害児訪問保育アニー」「医療的ケアシッター ナンシー」などの障害児保育・支援領域で活動する認定NPO法人フローレンス(千代田区)が運営する。

“スヌーズレン”専用ルーム「そら」

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 同施設は、「大原児童センター」1階に隣接。コンセプトは「子どもたちが障害の有無に関わらず一緒に遊べる児童館」。日常生活でたんの吸引や経管栄養などの医療的なケアを必要とする「医療的ケア児」の心の成長を促す他者との交流機会をつくるほか、保護者の孤立感軽減を目指す。施設長の森下倫朗さんは「障害の有無に関係なく遊べる屋内施設は日本ではまだ珍しい」と話す。

 同施設は4月にオープンしたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で事業内容をオンライン相談のみに限定。7月から交流スペースを一般開放し、さらなる交流・相談の活性化をはかる。

 利用者は現在、公式サイトでの事前登録と来館予約が必要。利用料金は無料で、保護者の付き添いが求められる。対象年齢は0歳から。

 施設内の交流スペース「にじ」には、振動や音などの刺激を感じやすいおもちゃ、電子オルガン、絵本などをそろえる。暗い室内で光や音によるリラクゼーションや刺激を楽しめる “スヌーズレン”専用ルーム「そら」は、「日本国内でもここまで広い常設ルームはほとんどないはず」と森下さん。食事・休憩スペース「フィーカ」の天井には経管栄養法に利用できるS字フックを設置。自由に使える電子レンジや冷蔵庫、座位保持椅子などもある。

 同施設には保育士や看護師などの専門スタッフが常駐し、緊急時に対応する。保護者は育児について相談できるほか、障害のない子どもに関する育児相談も受け付ける。

  「医療的ケア児が気軽に遊べる施設はまだ少ない。人目が気になって一般の児童館には行きづらいという親御さんもいるため、こうした施設が全国的に広がってくれれば」と森下さん。「新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着く時期を見越して、複数の家族が集まる音楽会や茶話会、勉強会なども計画している。障害のないお子さんや品川区民以外の方も無料で利用できるので、公園に行くような感覚で気軽に遊びに来てほしい」と呼び掛ける。

 開館時間は10時~17時。土曜・日曜・祝日定休。

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