セルフ写真館「LIGHT SPACE(ライトスペース)」(品川区東品川1、TEL 03-6912-2907)が天王洲橋近くにオープンして2カ月がたった。経営は撮影スタジオ運営やブランディング事業などを手掛けるLOWHOUSE(同)。
セルフ写真館は、利用者に個室と撮影機材を貸し出す施設。利用客は機材や設備を使い、自分のタイミングでシャッターを切ることができる。韓国で流行し、日本でも東京を中心に全国で出店数が増えているという。
同サービスは、2019年6月にオープンした天王洲運河沿いの複合施設「TENNOZ Rim」2階のコワーキングスペース「ザ・パークレックス 天王洲 the DOCK」の個室を使う。スタジオの面積は約2坪。
開設のきっかけについて、同社広報の佐藤知世さんは、「コワーキングスペースの個室は普段、オンライン商談や仮眠スペースに使われているが、土曜・日曜は利用者がほとんどいない。以前、ブランディング事業の一環で経営者のポートレート撮影に利用したところ、家族写真の撮影でも使いたいという要望があり、セルフ写真館として一般予約を受け付けることにした」と話す。
スタジオにはカメラ、小型の遠隔シャッターを備える。遠隔シャッターのサイズは手のひらで隠せるほどで、体を動かしながら撮影できる。小物として、季節に合わせたアーティフィシャルフラワー、スツール、動画撮影用の三脚を無料で貸し出す。事前に依頼があればブーケの制作も受ける。
料金プランは、15分=4,800円、30分=6,800円、45分=8,800円。定員は最大2人で、小学生までの子どもはプラス2人まで可。利用時は公式サイトから予約する。予約時に「非接触利用」を希望すると、スタッフが遠隔で案内する。
いずれのプランも時間内撮り放題で、撮影代、全データ納品代、写真データ補正代が含まれる。15分で約100枚の撮影が可能だという。撮影写真は「オリジナル」、「フィルム」、「モノクロ」の3通りの補正を施し、撮影当日から翌日にかけて全てのデータをメールで納品する。
想定する利用は、宣材写真の撮影や自社商品の物撮りなど。コロナ禍でリモートワークが増え、社内SNSやWEB会議に使うアイコンの写真を撮影する人も多いという。
「LGBTカップルや年配のカップル、友達同士など幅広い層に需要がある。天王洲アイルはデートスポットでもあるエリア。繁華街から離れているため人目を避けたい人にも配慮できる」と佐藤さん。「フォトグラファーの前では緊張してできなかったポーズも、個室ならできる。幅広い人が気軽に使えるスポットとして広めていきたい」と意気込む。
営業時間は10時~21時。土曜、日曜、祝日のみ営業。現在、オープン記念で各プランの利用料金を1,000円割り引いている。