品川経済新聞の2021年PV(ページビュー)ランキング1位は、TOCビル(西五反田7)の解体と新TOCビルの計画の進みを報じる記事だった。
ランキングは、今年1月1日から12月16日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 「新TOCビル」計画進む 地上30階、現施設は2023年に解体へ(8/20)
2. 品川駅前「シナガワグース」が最終営業 前身「ホテルパシフィック東京」50年の歴史に幕(3/31)
3. 品川駅前・シナガワグースが3月末に閉館へ 「グランドフィナーレ」特別企画も (3/16)
4. 大井町駅前に「トリキバーガー」1号店 鳥貴族系列店の新業態、海外展開も視野に(8/23)
5. JR五反田駅ガード下に「ラーメン豚山」 品川区初出店、「持ち帰り豚」も(8/24)
6. 品川区役所近くのスポーツ施設「スポル品川大井町」が閉館 計画通り3年限定で(8/31)
7. 荏原・中原街道沿いに立ち食いすし「ブルペン」 若手職人が活躍できる店に(10/1)
8. 補助26号線・二葉~豊町間が開通へ 事業認可から約30年、2つのトンネルを新設(10/21)
9. 大井町のキャッツ・シアター閉館 キャッツ発着ベル終了、駅には感謝のメッセージも(6/22)
10. 五反田「旧ゆうぽうと」跡地・新築複合施設の概要を発表 高層階ホテル運営は星野リゾートに(8/11)
1位は、1970(昭和45)年に落成したTOC(東京卸売センター)ビルの建て替え計画を報じる記事。新しいビルは地下3階・地上30階建て、高さ150メートルを予定する。解体着工は2023年春、落成は2027年春の見通しという。
新計画の発表にSNS上では、買い物や子育てで小売フロアを利用した思い出などビルの取り壊しを惜しむ声が見られた。また、さまざまな試験会場としても利用されてきたため、関係者からは当時を懐かしむ声もあった。
2位・3位は、品川駅前の複合施設「シナガワグース」の閉館を伝える記事。1971年(昭和46)年に前身施設が開業以来、50年にわたり旅行者や地域住民に親しまれてきたが、建物の老朽化のため今年3月末に閉館した。10月下旬には、京急社員の発案で元客室の窓を使った「アリガトウ」文字の掲示も。閉館後の敷地には、京浜急行電鉄とトヨタ自動車が共同で新施設の建設を予定する。
4位以下には、鳥貴族グループの新業態「トリキバーガー」1号店や、若手職人の育成に力を入れる立ち食いずし「プルペン」のオープンなど、飲食店の新たな試みが注目された。8位の補助26号線は、品川区二葉一丁目から豊町二丁目までの約670メートルの区間の通行路で、1992(平成4)年の事業認可から30年以上をかけて実現した。五反田「旧ゆうぽうと」跡地・新築複合施設は、2011(平成23)年から進む大規模複合開発「五反田計画(仮称)」によるもので、2023年12月の落成を予定する。
2021年は、長年の都市計画による施設や道路の新設が目立ち、街の景観の変化が感じられた。品川経済新聞では今後も広域品川圏の動きに注目し、地域のニュースを伝えていきたい。