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「新TOCビル」計画進む 地上30階、現施設は2023年に解体へ

TOCビル外観

TOCビル外観

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 総合デベロッパーのテーオーシー(品川区西五反田7)が8月10日、TOCビル(同)の建て替え計画について進捗を発表した。

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 TOC(東京卸売センター)ビルの竣工は1970(昭和45)年で、地下3階・地上13階建て、延床面積=約17万4,013平方メートル。卸売業や流通業を支える存在として、オフィスやショールーム、ホール、会議室、展示場などを備えるほか、低層階には小売テナントや飲食街が入居し、五反田のランドマークとして知られる。

 今回発表された新TOCビルの計画は、地下3階・地上30階建ての高さ150メートル。敷地面積=約2万1536平方メートル、延床面積=約27万6,000平方メートル。駐車場台数=880台。

 主な用途には、事務所や店舗、住宅、駐車場を想定する。現在のTOCビルの強みを踏襲し、品川・大崎地区の商業や流通の発展に貢献する施設を目指すという。耐震機能などの安全性や環境負荷を軽減する取り組みも。

 今後は、東京都や品川区との行政協議を進め、2021年秋をめどに都市計画申請の手続きを行う予定。現施設の解体着工は2023年春、竣工は2027年春の見通し。

 建て替え計画の報を受けた一般社団法人五反田バレー代表理事の中村岳人さんは「TOCのオフィスビルとしての強みは、スタートアップやベンチャー企業などに理解があり、幅広い規模の企業が入居してきた点。解体から竣工までの期間に、行き場を失った中小企業の受け皿がどこになるのかは非常に懸念している。コロナ禍以前に比べると、オフィスに求めるものは変わってきているが、TOCの変化は五反田のスタートアップ企業のコミュニティーにも大きな影響があると思う。近隣住民にとって便利な商業施設という側面も含め、TOCらしさを残した建て替えをしてもらえるとうれしい」と話す。

 TOCビル内に本社を構えるトレタの執行役員・進藤学さんは「当社は2019年からリモートワーク化に取り組み、コロナ禍の現在もその働き方を継続している。今後の拠点について現時点で具体的には決まっていないが、新しい働き方を引き続き模索したい。慣れ親しんだTOCビルがなくなるのはとても寂しいが、さらなる五反田の街の活性化に期待している」と話す。

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