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西大井創業支援センターが再始動 愛称は「PORT2401」、記念イベントでお披露目

西大井創業支援センターのイベントスペース(写真提供=西大井創業支援センター)

西大井創業支援センターのイベントスペース(写真提供=西大井創業支援センター)

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 JR横須賀線・西大井駅前のJタワー西大井イーストタワー2階にある「西大井創業支援センター」(品川区西大井1、TEL 03-6451-8131)が2月1日、リニューアルオープンした。管理は品川区で、管理運営事業はノオト(東五反田1)が受託する。

オープンイベントの様子

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 品川区の創業支援センターは、個人や法人で開業を目指す人や、創業まもない個人・起業グループを支援する会員制施設。区内には大崎エリアの「品川産業支援交流施設SHIP(シップ)」(北品川5)をはじめ、武蔵小山、天王洲、広町に拠点があり、それぞれに異なるコンセプトを掲げる。

 西大井創業支援センターは2003(平成15)年、品川区初の創業支援施設としてオープンした。その後、設備の老朽化や利用者ニーズの変化による利用者減少に伴い、今回の大規模リニューアルを実施。愛称「PORT2401(ポート西大井)」として再始動した。

 同施設では、特に社会的企業や学生起業を志す人の支援に注力。「ここから始まる 起業の航路」をテーマに掲げ、起業家をハード面・ソフト面からサポートする港のような場所を目指すという。

 今回のリニューアルでは、個人作業用のブースに区切られていた内装を開放的なコワーキングスペース業態へ変更した。新施設の延床面積は約82坪。

 キッチンスペースやカフェスペースのほか、セミナーや説明会、ワークショップなどを開催できる予約制の多目的スペース、会議室2室(6人用、8人用)を備える。施設入り口付近には、利用者が企画・制作した製品やサービス資料の販売・展示ができるポップアップスペースも設ける。

 月額会員の利用料金は、一般8,000円、学生5,000円。会員は施設内での登記や郵送物の受け取り、ロッカーが利用できる。そのほか、インキュベーションマネジャーによる月1回の面談や会員限定のオンラインコミュニティーなどを通して、起業に必要な知識やつながりの習得を支援する。会員登録は、区の事前審査が必要。

 1日ドロップイン利用料金は、一般=2,000円、学生=1,300円。事前予約制で、会議室=1時間300円、多目的スペース=1時間2,000円で貸し出す。

 昨年10月には第1期会員の募集をスタート。選考を通過した12人が新メンバーとして、同施設の利用会員となった。現在は第2期会員を募集している。2月25日まで。

 初日は、利用者や関係者を招き記念イベントを開催した。会場では、同施設のインキュベーションマネジャーで中小企業診断士の朝比奈信弘さんと米澤智子さんが登壇。ゲストに慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスのインキュベーションマネジャー上田将史さん、SHIP会員でコグニティ社長の河野理愛さんを迎え、起業経験を通して感じた、起業家に必要な資質や支援について話した。

 同施設コミュニティマネジャーの野田賀一さんは「起業時のよくある課題に、情報収集と仲間集めがある。これらの悩みを解決するため、インキュベーションマネジャーを中心に起業家コミュニティーを作っていきたい。ソーシャルビジネスや学生起業といえば西大井、と思われるような施設にできれば」と意気込む。

 営業時間は平日9時~21時30分。土曜・日曜は9時~18時。祝日、年末年始(12月29日~1月3日)は休業。新型コロナウイルス感染症の対策として、スタッフはマスクを着用するほか、入り口で検温を行い、消毒液を設置する。施設内は定期的に換気する。

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