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荏原町のカフェ「コーヴコーヒーロースターズ」が隣の物件に移転 旧店舗は焙煎所に

「COVE COFFEE ROASTERS」内観

「COVE COFFEE ROASTERS」内観

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 荏原町商店街・縁日通り沿いのカフェ「COVE COFFEE ROASTERS(コーヴコーヒーロースターズ)」(品川区中延5、TEL 03-6339-7122)が旧店舗隣に移転リニューアルして3カ月がたった。

店主の山本圭さん

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 同店は2019年に「エブリデーコーヒー」跡にオープン。旧店舗では、通常営業でコーヒーや軽食を用意し、不定期で団子やあんみつを提供する「菓子 埜の野(ののの)」業態で店を開けることもあった。

 新店舗は、中華料理「やまこ飯店」跡を全面改装して利用する。店内の壁を白く塗り、オーク調のテーブルと椅子を設置。キッチンにはSYNESSO(シネッソ)のエスプレッソマシンとMAZZER(マッツァー)のグラインダーを導入した。トイレにはおむつ替えのスペースを用意する。店舗面積は約20坪、席数は20席。旧店舗は4月から焙煎(ばいせん)所とする予定。

 店主の山本圭さんは荏原町在住。移転の理由について「旧店舗は小さく、満席状態が続くなど、お客さまに負担をかけていた。もう少し広い物件への移転も考えていたが、常連さんが増え、好きなコーヒー店跡でもある旧店舗や愛着のある荏原町からは離れたくない。そんな時、たまたま隣の物件が空き、運命を感じたので移転を決めた」と話す。

 コーヒーはスペシャルティーコーヒー豆から選び、産地の味を引き出すことを心掛けて自家焙煎する。今回のリニューアルに合わせて豆ごとにいれ方を変え、味のクオリティーを高めたという。

 ハンドドリップコーヒー(470円)は、浅いりから深いりまで5種類以上の中から選ぶ。提供時には産地の情報を書いた名刺サイズの紙を一緒に渡す。エスプレッソ(シングル=300円、ダブル=400円)、カフェラテ(520円)、「チョコレートカフェラテ」(550円)、「濃厚ラテ」(570円)なども。コーヒー豆も販売する。

 そのほか、茶せんでたてて作る「抹茶ラテ」や「ほうじ茶ラテ」、ノーマルとミントブレンドが選べる「チャイティーラテ」(以上500円)、ラム酒ときび砂糖を使う「アイリッシュラテ」(550円)、「レモネード」(450円)なども。カフェインレスや、ミルクを豆乳への変更(50円増し)にも対応する。

 フードメニューはハーブソルトポテトが付いた「ホットサンドプレート」(800円)と「アボカドドッグプレート」(850円)、「セットドリンク」(350円~)を用意する。14時以降は単品のみ提供する。

 スイーツは、コーヒーに合わせて手作り菓子を用意する。開業当初から人気だという「キャロットケーキ」や「いちごのパンナコッタ」(以上450円)、「苺(いちご)とホワイトチョコのマフィン」、「お豆と栗の抹茶パウンドケーキ」(以上350円)、「アーモンドチョコクッキー」(200円)などをそろえる。

 「私自身、子育てをしながらリラックスできる店が少ないと感じている。当店は改装前と比べて約4倍の広さになったので、子ども連れやベビーカーの入店も大丈夫」と山本さん。「新型コロナウイルス感染症の状況が落ち着いたら、店内の広さを生かしてコーヒーのいれ方やラテアート体験のワークショップを開きたい。コーヒーが苦手な人にもおいしさを伝えていければ」と笑顔を見せる。

 営業時間は9時~17時。木曜定休。新型コロナウイルス感染症の対策として、パーティション、消毒液を設置し、スタッフはマスクを着用する。

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