品川区が区内初のコンテナ型喫煙所「大崎駅東口コンテナ型指定喫煙所」を開設して1カ月がたった。
大崎駅周辺は、品川区の「路上喫煙禁止・地域美化推進地区」に指定されており、歩行喫煙だけでなく、路上喫煙も禁止されている。大崎駅東口付近には露天型の屋外喫煙場所があったが、受動喫煙への配慮や新型コロナウイルス感染症拡大防止などを背景に、2020年4月から一時閉鎖していた。
新たに設置されたコンテナ型喫煙所は、旧喫煙場所から数十メートル離れた場所にあり、建築面積は約4坪。利用人数は10人まで。コンテナ内には喫煙室用脱臭機が設置され、煙や臭いの排出を防げる。
品川区地域振興部生活安全担当の森田武人課長は「改正健康増進法の一部改正と受動喫煙防止条例の全面施行などにより、望まない受動喫煙の防止を図る必要性があった。パーティション型なども検討したが、コンテナ型であれば煙や臭いが外に出にくく、喫煙者と非喫煙者の空間が分けられる」と話す。「旧喫煙場所の一時閉鎖に伴い、ポイ捨てや歩きたばこが増えていたことも設置理由の一つ」とも。
「閉鎖している旧喫煙場所を利用する人がいるので、コンテナ型喫煙所の認知度を向上させる必要を感じている」と森田課長。「喫煙者も非喫煙者も過ごしやすく、吸い殻の落ちていないきれいな街づくりを目指していきたい」と話す。
同喫煙所の利用時間は7時~20時。20時になると自動的に施錠される。