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西大井に缶詰酒場「ピサロ」 夜間の新業態、シングルマザー・ファーザーを歓迎

店主の葛形京子さん

店主の葛形京子さん

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 缶詰酒場「CANNED BAR pisaro(ピサロ)」(品川区二葉3、TEL 03-3786-7911)が、西大井駅近くののんき通り商店街にオープンして1カ月がたった。

「CANNED BAR pisaro」の外観

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 イタリアンレストラン「pisaro」の閉店後の店内で営業する。同店は1972(昭和47)年の創業で、1983(昭和57)年から西大井・のんき通り商店街で営業を続けている。店舗面積は10坪。席数は20席。

 「pisaro」店主の娘である葛形京子さんが運営する。開店の経緯について、葛形さんは「10年前に離婚してシングルマザーになった。当時はスポーツジムでインストラクターをしていたが、その後バルーンアーティストやメークセラピストなど、複数の仕事で生活を立て直した経験がある。これまでの私の人生経験をシェアできるようなバーを作りたかった」と話す。「以前は、この商店街で営業していた居酒屋やカフェはにぎわっていたが、コロナ禍でほぼ閉店してしまった。新たにみんなが集まれる場所を作りたい」とも。

 缶詰は約60種類を用意する。価格は200円~1,200円。「缶つま」(いかめんたい、豚タン、鶏ぼんじり、赤貝、うずら卵、たこ、貝柱、霧島黒豚など)、「鶏五目ごはん」「スモークオリーブオイルサーディン」「だしまき」「豚の角煮」「タイカレー&ごはん」「牡蠣(かき)リゾット」などをそろえる。缶詰の中身は皿に盛り付けて温めて提供する。おつまみ系の缶詰にはサービスでネギをのせる。駄菓子(100円)も数種類を用意する。

 ドリンクメニューは、生ビール(550円)、ハイボール(450円)、サワー(緑茶、シークワーサー、レモン、グレープ=各450円)、「かちわりレモンサワー」(1杯目=450円、2杯目以降=350円)、ボトルワイン、「いいちこ」「黒霧島」(以上3,500円)などを提供する。客単価は2,500円~3,000円。

 葛形さんは「缶詰メニューは100種類を目指している。たこ焼きやお好み焼きなど変わり種の缶詰も置きたい。SNSなどでは特に経歴を発信していなかったのに、偶然にもシングルマザー・ファーザー会で利用されることが多い。境遇が似ている人は気軽に相談してもらえたら」と笑顔で話す。

 営業時間は20時~24時。営業日は毎月インスタグラムで告知する。新型コロナウイルス感染症対策としてアルコール消毒液とアクリル板を設置し、店員はマスクを着用する。

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