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大井町に「ガシャポンのデパート」 750面設置、「ガシャ撮りスポット」も

「ガシャポンのデパート イトーヨーカドー大井町店」外観

「ガシャポンのデパート イトーヨーカドー大井町店」外観

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 「ガシャポンのデパート イトーヨーカドー大井町店」(品川区大井1)がオープンして1カ月がたった。経営は、娯楽機器事業や施設運営を手がけるバンダイナムコアミューズメント(港区芝浦3)。

JR大井町駅ホームを模した「ガシャ撮りスポット」

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 「ガシャポンのデパート」は2020年8月に始めた新事業で、カプセルトイ販売機を大量に設置した売り場を運営する。幅広い年齢層の来店が見込めるとして、ショッピングセンターなどでの全国的な店舗展開を進め、大井町店は58店舗目。商品は、グループ企業であるバンダイ(台東区)の製品を中心に、他社製品もラインアップする。

 大井町店では、カプセルトイ販売機を750面以上設置する。店舗面積は約39坪。「いきもの」や「ファンシー」など商品のジャンルごとに並べ、価格は200円から。500円玉を使う販売機「プレミアムガシャポン」では、1個1,500円の商品も販売する。

 店内には、手持ちのキャラクターグッズなどを置いて撮影できる背景ブース「ガシャ撮りスポット」を設置。JR大井町駅のホームや大井競馬場などをミニチュアセットで再現した4カ所の撮影スペースを用意する。

 事業責任者の山田昇平さんは「カプセルトイの購買者層は20~30代の女性が顕著。コロナ禍以降、人と対面せず購入できるカプセルトイの需要はいっそう高まり、レジャーの一つとして台頭した感覚がある」と話す。「大井町は都心に近い鉄道の要所なので、ファミリー層や若者など幅広い層の利用を期待している。平日夕方以降は、学生や社会人の利用が想定以上に多い」とも。

 同社によると、直近の流行商品には、おにぎりの具やおでんの具など風変わりなテーマのフィギュアが指輪に付いた「リングシリーズ」があるという。商品の入るカプセルがおにぎりや土鍋の形をしており、カプセルのまま飾って楽しめるデザイン。流行の漫画・アニメ作品のキャラクターグッズも需要があり、手に入れやすい価格帯で何が出るか分からないドキドキを味わえるのがカプセルトイの特徴だという。

 「現在はショッピングセンターでの店舗展開が中心だが、書店や映画館に併設する形で、メディアと連携した売り場の展開を進めている。顧客理解や立地との相性などを探り、バンダイナムコグループとしてのマーケティングにも生かせれば」と山田さん。「カプセルトイ商品は積極的に新作が発売されることから、店頭での入れ替えも盛ん。『今しか入手できない』という出合いも楽しんでもらえれば」とほほ笑む。

 営業時間は10時~22時。

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