「おつまみ餃子(ギョーザ)福虎」(港区芝5、TEL 050-3552-2944)が三田駅近くの慶応仲通り商店街にオープンして2カ月がたった。運営は福虎(同)。
一口サイズの三角形のギョーザを提供する同ブランド。2021年7月に港区エリアを中心としたデリバリー・テイクアウト専門店として開業し、昨年12月に実店舗の開店に踏み切った。
同社社長の福吉愛子さんはかつて旅行会社に勤務していたが、コロナ禍で休職。その期間にギョーザのレシピ開発にいそしんだという。「いつかは居酒屋を開きたいという夢があり、休職を機に一念発起した。関西出身の私は母の手作りギョーザが好きで、それを再現しつつ自分好みの味に改良していった」と話す。
出店の経緯について、福吉さんは「デリバリーやテイクアウトだとギョーザがどうしても冷めてしまうため、実店舗で出来たてを提供したかった。知り合いから物件を紹介され、人通りの多さなどの希望条件に合っていた」と話す。「居酒屋の多いエリアだが、深夜まで営業している店は少ないことも物件を決めた理由の一つ」とも。
入り口横のネオンサインの看板など、店舗は「ネオ大衆酒場」の雰囲気を意識したという。店舗面積は9坪。席数は18席。
焼きギョーザは「にんにく一口餃子」(484円)、「一口餃子(辛口、チーズ、黒こしょう、大葉)」(605円)など、揚げギョーザは「しょうが一口揚げ餃子」(528円)や「手羽餃子」(638円)など。「ギョーザはタネにエビのすり身を加え、お酒と合うよう濃いめの味付けにしている。酢とコショウで食べるのもお勧め」と福吉さん。あんこを皮で包んで揚げ、塩をまぶした「あんこ餃子」(605円)も人気だという。
ギョーザ以外のメニューは、「切りピーマン」「長いも梅和え」「うずら卵ときゅうりのピクルス」(以上439円)、「自家製!!唐揚げ」、肉野菜炒め、豚キムチ(以上638円)、「豚キムチ卵丼」(858円)、チャーハン(660円)、白米(330円)などを提供する。
ドリンクは、「プレミアムモルツ」(605円)、「角ハイボール」(528円)、「いいちこ」(605円)、梅酒(550円)などを用意する。「生レモン酎ハイ」(550円)や「生グレープフルーツ酎ハイ」「生ライム酎ハイ」(以上605円)は、近隣にあるサウナ「パラダイス」帰りの客に人気だという。オレンジジュース、ほうじ茶(以上418円)なども。
「予想以上に若い方の来店が多い。一口サイズでさくさく食べられるギョーザなので2、3軒目としてはもちろん、一品料理も追加してしっかり食べたいときにも利用してもらえたら」と福吉さん。「いずれは店舗を増やして、関西の一口ギョーザを広めていきたい」と意気込む。
営業時間は18時~翌2時。日曜定休。